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2023年9月8日(最終更新日:2024年12月25日)

電子決済とは?種類や利用方法とメリット・デメリットを解説

キャッシュレス

QRコード決済

スマホ決済

電子決済とは、現金をつかわず、電子的なデータのやりとりによって決済を処理する方法です。最近では、現金をつかわない支払いも一般的になってきましたが、「電子決済とはそもそもどういう仕組みなのだろう」「電子決済を導入することでどのようなメリットが得られるのだろう」など、疑問に思う人も多いかもしれません。
ここでは、電子決済の導入を考えている店舗に向けて、電子決済の意味や種類、利用方法のほか、電子決済のメリット・デメリット、電子決済の選び方のポイントなどについて解説します。

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電子決済はキャッシュレス決済の一種

電子決済とは、紙幣や硬貨といった物理的な現金をつかわずに、電子的なデータの送受信によって決済を処理する方法のことです。

現金をつかわない決済方法のことを「キャッシュレス決済」と呼びます。キャッシュレス決済は、現金をつかわない決済すべてを指すため、小切手のほか、2014年3月末に日本での新規発行を終了したトラベラーズチェック(海外旅行者向けの小切手)なども含まれます。キャッシュレス決済のうち、電子データのやりとりによって決済する方法が電子決済です。

■キャッシュレス決済の種類

電子決済の種類

電子決済は、スマートフォンをつかう方法とカードをつかう方法、そのほかの大きく3つにわけられ、次のような種類があります。それぞれの種類について詳しく見ていきましょう。

<スマートフォンをつかう電子決済(スマートフォン決済)>
QRコード決済
キャリア決済
非接触型決済(電子マネーなど)

<カードをつかう電子決済(カード決済)>
クレジットカード決済
プリペイドカード決済(電子マネーなど)
デビットカード決済
※タッチ決済などの非接触型決済を含む

<そのほかの電子決済>
オンラインバンキングを利用した口座振込・口座振替

QRコード決済

QRコード決済は、スマートフォンの決済アプリとQRコードを利用した決済方法です。スマートフォンの画面に提示したQRコードを店舗がスキャンする「ストアスキャン方式」と、店頭に設置したQRコードをお客さまが読み込む「ユーザースキャン方式」の2種類があります。
QRコード決済の大きな特徴は、スマートフォンひとつで支払いが完了することです。現金はもちろん、カードもいらないので、その手軽さから近年利用が拡大しています。ただし、スマートフォンの充電が切れたり、インターネット環境がなかったりすると利用できません。

QRコード決済については、下記の記事をご覧ください。

QRコード決済・バーコード決済とは?つかい方やメリットを解説

  • キャッシュレス
  • QRコード決済
  • スマホ決済

キャリア決済

キャリア決済は、商品やサービスの購入代金を、携帯電話料金と合算して支払う決済サービスのことです。一般的にはWeb上で決済手続きが完結するECサイトやWebサービスが対象となります。
携帯電話を契約するときに、各キャリアとお客さまとのあいだで本人確認や支払方法の設定などが済んでいるため、キャリア決済ではクレジットカード情報などを入力する必要はなく、各キャリアのIDでログインし、パスワードを入力するだけで決済が完了します。クレジットカードを持っていない人や、Web上でクレジットカード情報を入力するのに抵抗がある人でも、あんしんして利用できるでしょう。

キャリア決済については、下記の記事をご覧ください。

キャリア決済とは?限度額や支払い方法、メリット・デメリットを解説

  • キャッシュレス

非接触型決済

非接触型決済は、非接触ICチップを搭載したスマートフォンやクレジットカードを決済端末にかざして決済を行う方法です。「タッチ決済」とも呼ばれており、その名のとおり、対応する決済端末にタッチするだけでスピーディーに支払いが可能です。非接触型決済には、国際標準規格の「NFC」という近距離無線通信技術が使用されています。

タッチ決済については、下記の記事をご覧ください。

クレジットカードのタッチ決済とは?利用方法や導入方法を解説

  • キャッシュレス

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、国内で最も多く利用されているキャッシュレス決済です。利用できるシーンも幅広く、実店舗やオンラインショップのほか、公共料金の支払いなども可能です。一般的に限度額が高めに設定されており、1回払い(一括払い)のほかに分割払いやボーナス払いなどの支払方法が選べるため、高額のお買物にも利用しやすいという特徴があります。
また、クレジットカード決済は、契約者の信用情報をもとにした後払い方式です。お客さまがクレジットカード決済をした利用代金は、クレジットカード会社が立て替えて店舗に支払います。そして後日、一定期間の利用代金をまとめて、クレジットカード会社からお客さまに請求する仕組みです。最近では、タッチ決済と呼ばれる、非接触型決済ができるクレジットカードも増えています。

クレジットカード決済については、下記の記事をご覧ください。

クレジットカード決済とは?仕組みや導入方法、メリットを解説

  • キャッシュレス

プリペイドカード決済

プリペイドカード決済は、事前に現金をチャージしておき、チャージした金額内で支払いができる電子決済手段のひとつです。チャージ方法は多様で、銀行やコンビニエンスストアでのチャージのほか、オンラインバンキングなどが利用可能です。また、特定の店舗と提携したプリペイドカード決済では、ポイントが還元されたり特典が提供されたりすることもあります。チャージした金額以上のお買物はできないため、つかいすぎる心配はありません。プリペイドカード決済は、子どもや高齢者にもあんしんして利用できる電子決済といえるでしょう。

デビットカード決済

デビットカード決済も、カードをつかったキャッシュレス決済方法です。クレジットカード決済が後払い、プリペイドカード決済が前払いであるのに対して、デビットカード決済は即時払いです。即時払いとは、決済と同時にお客さまの銀行口座から利用金額が引き落とされる支払方法になります。
原則として口座残高以上の支払いはできないため、つかいすぎを防げる一方で、残高を超える金額のお買物には利用できません。

デビットカード決済については、下記の記事をご覧ください。

デビットカード決済とは?仕組みやメリット、導入時の注意点を解説

  • キャッシュレス

オンラインバンキングを利用した口座振込・口座振替

オンラインバンキングとは、インターネットを利用してオンラインで金融取引を行えるサービスのことを指します。オンラインバンキングを利用した口座振込・口座振替なら、手持ちのスマートフォンやパソコンをつかって決済が完了するため、銀行やATMに足を運ぶ必要がありません。

電子決済の普及状況

経済産業省は、2018年4月に、日本のキャッシュレス化の方向性や方針などを定めた「キャッシュレス・ビジョン」を策定し、日本のキャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させるという目標を掲げました。
キャッシュレス決済比率とは、国内で行われた支払いのうち、キャッシュレス決済が占める割合のことです。下記の図のように、経済産業省が公表したデータによると、このキャッシュレス決済比率は年々上昇を続け、2023年には39.3%となりました。このうち、最も多いのはクレジットカード決済、次いでQRコード決済・バーコード決済となっており、電子決済市場は今後も拡大が見込まれています。

■キャッシュレス決済額および比率の推移

※参照:経済産業省「2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました

QRコード決済・バーコード決済とは?つかい方やメリットを解説

  • キャッシュレス
  • QRコード決済
  • スマホ決済

電子決済の支払タイミング

一口に電子決済といっても、実際に支払処理が行われるタイミングには、「前払い(プリペイド型)」「即時払い(デビット型)」「後払い(ポストペイ型)」の3つのタイプがあります。

前払い(プリペイド型)

前払いとは、あらかじめICカードやスマートフォン決済アプリなどに利用する金額をチャージしておき、その金額の範囲内で支払いをする方法です。チャージした金額を超える支払いはできないため、残高を確認しておく必要があります。

即時払い(デビット型)

即時払いとは、決済と同時に、銀行口座から利用代金が引き落とされる方法です。この支払いでは、口座残高を超える金額の利用はできません。デビットカード決済のほか、スマートフォン決済アプリでの連携、インターネットバンキング、モバイルバンキングなどが該当します。

後払い(ポストペイ型)

後払いとは、お買物などをした利用代金が後日指定した銀行口座から引き落とされる方法です。クレジットカード単体での利用のほか、スマートフォン決済アプリなどにクレジットカードを連携させて決済することも可能です。
また、スマートフォン決済のうち、携帯電話料金と合算して利用代金を支払うキャリア決済も、後払い(ポストペイ型)に含まれます。

前払いと後払い、即時払いの違いについては、下記の記事をご覧ください。

キャッシュレス決済の種類とは?前払い・後払い(ポストペイ)・即時払い

  • キャッシュレス
  • QRコード決済
  • スマホ決済

電子決済の導入メリット

電子決済の利用者の増加とともに、電子決済を導入する店舗も多くなっています。電子決済を導入することによって、どのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。

販売機会損失の防止

現金払いだけではなく電子決済も導入することで、販売機会損失の防止が期待できます。特に、電子決済の導入はインバウンド対策として有効です。
訪日観光客にとっては、日本円での現金払いに限定されるよりも、普段つかい慣れているクレジットカードやスマートフォンで支払いができる方が、商品などを購入しやすいといえます。

レジ業務の効率化

電子決済を導入すると、レジ業務の手間が格段に軽減します。電子決済なら、釣銭のために現金を準備したり、レジ締めで現金を数えたりする必要もありません。
会計時の現金のやりとりが不要になるため、レジの混雑緩和にもつながります。さらに、日々の会計がデータ化されて管理しやすくなります。

リピーターの獲得

「電子決済が利用できる」ということは、お客さまが店選びをする際のポイントのひとつになります。特に、電子決済と親和性が高いのがオンラインショップです。
オンラインショップに電子決済を導入すれば、初回の利用時に入力した決済情報を次回以降も継続して利用できるため、リピーターの獲得につながります。反対に、電子決済がつかえないと、コンビニエンスストアや銀行のATMで入金したり、代金引換で商品を受け取ったりしなければならず、オンラインショッピングの利便性が損なわれてしまいます。

電子決済の導入デメリット

電子決済には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。下記のデメリットについても確認しておきましょう。

支払対応が煩雑になる

電子決済にはさまざまな種類があり、すべての電子決済を導入しようとすると、レジでの対応が煩雑になりがちです。
また、新たな支払方法を導入するたびに従業員教育の時間とコストがかかることも忘れてはいけません。はじめて電子決済を導入する場合は、店舗状況に合ったものから導入することをおすすめします。

コストがかかる

電子決済を導入すると、決済手数料などのコストが発生します。負担する手数料はサービスによって異なるため、事前に確認が必要です。新規加盟店を対象とした手数料無料キャンペーンなどを行っている場合もあるので、サービスを比較検討してみましょう。
また、電子決済の種類によっては、決済手数料のほか、専用の決済端末などの初期費用がかかることもあります。

システム障害やセキュリティ上のリスクがある

停電やシステム障害が発生すると、電子決済はできなくなってしまいます。電子決済を導入する際には、万が一のトラブルに備えてサポート体制やマニュアルをよく確認しておくことが大切です。
また、電子決済には不正利用などのリスクもあります。お客さま、店舗ともに、不正利用を防ぐためのセキュリティ対策が必要です。

電子決済の導入方法

電子決済を導入するには、決済事業者と直接契約する方法と、決済代行会社を利用する方法の2通りがあります。それぞれの導入方法を見ていきましょう。

決済事業者と直接契約する

決済事業者と直接契約するには、決済事業者へ個別に問い合わせをし、加盟店契約を結びます。直接契約なので、仲介業者を挟むよりも手数料は割安になることが多くありますが、キャッシュレス決済サービスの種類ごとに手続きをしなければいけないため、手間がかかります。

決済代行会社を利用する

決済代行会社を利用すると、複数のキャッシュレス決済サービスをまとめて契約することができます。さまざまな種類のキャッシュレス決済を一括して導入でき、管理もしやすくなるでしょう。手続きなどにかかる手間が軽減できますが、直接契約に比べて手数料は高くなる場合があります。手数料は決済代行会社だけではなく、業種や事業規模などによっても変わるため、検討する際は各社の見積もりを取ることをおすすめします。

電子決済を導入する際の選び方のポイント

電子決済にはいろいろな種類があるため、「どのサービスを導入すればいいのだろう」と迷ってしまうかもしれません。ここからは、電子決済を導入する際の選び方のポイントをご紹介します。

導入費用や手数料

電子決済の導入には、初期費用や決済手数料がかかります。かかるコストは利用するサービスや業種、店舗の規模によって異なるため、導入前にしっかりと比較検討しておくことをおすすめします。

サポート体制

導入してから不明点が生じたり、システムトラブルなどが起こったりしたとき、しっかりしたサポート体制があるかどうかも重要なポイントです。電子決済をあんしんして利用するためにも、サポート体制が整ったサービスを選ぶといいでしょう。

決済の操作性

せっかく電子決済を導入しても、決済端末の操作などに手間取って会計に時間がかかってしまうと、顧客満足度の低下につながる可能性があります。電子決済の導入後は、従業員への研修も必要です。誰でも簡単に操作ができるようなサービスを選ぶことをおすすめします。

店舗の形態

電子決済には、実店舗向きのものとECサイト向きのものがあります。たとえば、ECサイトではスマートフォンをつかった非接触型決済は利用できません。QRコード決済も原則として実店舗での利用を前提としたサービスになります。各サービスの特徴を確認し、店舗の形態に合った種類を導入しましょう。

電子決済を導入するならd払いがおすすめ

店舗に電子決済を導入すると、販売機会の損失の防止やレジ業務の効率化など、さまざまなメリットが得られます。一方で、コストなどが気になり、電子決済の導入をためらっている人もいるかもしれません。
新たに電子決済を導入するなら、ドコモのd払いを検討してみてはいかがでしょうか。d払いなら1億人以上のdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めます。
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よくあるご質問

  • 店舗が電子決済を導入するメリットは?

    現金だけではなく電子決済も利用できるようにすることで、販売機会の損失の防止が期待できます。特に、電子決済の導入はインバウンド対策として有効です。また、レジ業務の効率化やリピーターの獲得につながりやすくなります。

  • 店舗が電子決済を導入するデメリットは?

    電子決済を導入すると決済手数料などのコストが発生するため、事前に確認が必要です。また、新たな支払方法を導入するたびに従業員教育の時間とコストがかかるため、はじめて電子決済を導入する場合は店舗状況に合ったものから導入することをおすすめします。

  • 電子決済を導入する際の選び方のポイントは?

    初期費用や決済手数料などは利用するサービスや業種、店舗の規模によって異なるため、導入前にしっかりと比較検討することをおすすめします。また、システムトラブルなどが起こったとき、しっかりしたサポート体制があるかどうかも重要です。各サービスの特徴を確認し、店舗に合った種類を導入しましょう。

監修者プロフィール

黒川一美さん

黒川 一美

日本FP協会 AFP認定者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学院修了後、IT企業や通信事業者のセールスエンジニア兼企画職として働く。出産を機に退職し、自分に合ったお金との向き合い方を見つけるため、FP資格を取得。現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

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