d払い

2023年9月8日

キャリア決済とは?限度額や支払い方法、メリット・デメリットを解説

キャッシュレス

キャリア決済とは、買物などの代金を、自分が契約している各キャリアの携帯電話料金と合算して支払う方法のことです。携帯電話回線さえ持っていれば誰でも利用することができ、「クレジットカードがなくてもキャッシュレスで買物ができる」「支払いが月々の携帯電話料金と合算されて管理しやすい」など、利用者からも人気の高い決済方法です。

とはいえ、キャリア決済とほかのキャッシュレス決済の違いがわかりづらいと感じることもあるかもしれません。本記事では、キャリア決済の仕組みや特徴、事業者側と利用者側の双方にとってのキャリア決済のメリットのほか、キャリア決済に向いている業種についても解説します。

キャリア決済とは、商品の代金を携帯電話料金と合算して支払う決済サービス

キャリア決済とは、商品やサービスの購入代金を、携帯電話料金と合算して支払う決済サービスのことです。各キャリアのIDとパスワードを入力することで、現金やクレジットカードなどを使わずに決済が可能で、一般的にはWeb上で決済手続きが完結するECサイトやWebサービスが対象となります。

携帯電話を契約するときに、各キャリアと利用者とのあいだで本人確認や支払い方法の設定などが済んでいるため、キャリア決済ではクレジットカード情報などを入力する必要はありません。各キャリアのIDでログインし、パスワードを入力するだけで決済が完了します。クレジットカードを必要としないので、クレジットカードを持っていない人や、Web上でクレジットカード情報を入力するのが不安な人でも安心して利用することができます。

EC事業者がキャリア決済を導入するには、各キャリアとの加盟店契約が必要になりますが、原則として各キャリアが代金の立替払いをするので、代金未回収リスクを防ぐことができます。
利用者とEC事業者の双方にとって、決済手続きの手間を軽減できる便利なサービスといえるでしょう。

キャリア決済の仕組み

キャリア決済は、商品等を購入する利用者、商品を販売する事業者、各キャリアの3者によって成り立っています。
利用者がキャリア決済で商品やサービスを購入すると、事業者から各キャリアに決済情報を送信して決済処理を実行。事業者から利用者へ商品などを提供。各キャリアは、代金を携帯電話料金と合算して、利用者に請求。そして、各キャリアから事業者へ代金が入金されます。
キャリア決済の仕組みを図にすると、下記のとおりです。

■キャリア決済の仕組み

キャリア決済を導入するには、各キャリアと個別に加盟店契約を結ぶほか、決済代行会社に依頼する方法もあります。その場合は、各キャリアとの契約をはじめ、決済情報の通知や売上金の入金も決済代行会社がとりまとめて行います。

キャリア決済を事業者側が導入するメリット

キャリア決済の仕組みを理解したところで、事業者側にとってキャリア決済を導入するメリットについてご紹介します。

新たな顧客層にアプローチできる

キャリア決済は、クレジットカードがなくても携帯電話回線さえあれば利用できます。キャリア決済を導入することで、クレジットカードを持っていない若年層や、Web上でのクレジットカード決済に不安を感じる人など、新たな顧客層にアプローチでき、集客アップが期待できるでしょう。

簡単に決済できる

キャリア決済は、各キャリアのIDでログインしたら、パスワードを入力するだけで決済が完了。支払い手続きが簡単なので、商品をカートに入れたものの結局購入に至らない、いわゆる「カゴ落ち」と呼ばれるサイト離脱を防ぐことができます。

代金未回収のリスクがない

キャリア決済では、決済完了後、各キャリアが利用者に代わって事業者に代金を支払います。事業者側が直接利用者に代金を請求することはありません。商品やサービスの代金は各キャリアから入金されるため、未回収リスクを防ぐことが可能です。

キャリア決済の利用者側メリット

キャリア決済は、事業者側のメリットのほかに、利用者にとってもメリットがあります。利用者側メリットを確認してみましょう。

クレジットカードがなくても利用できる

クレジットカードがなくても利用できる点は、キャリア決済の大きなメリットです。キャリア決済は、本人名義の携帯電話を持っている人なら誰でも利用できます。クレジットカードのような年齢制限や、収入などによる審査もありません。

簡単・スピーディーな支払いが可能

前述したように、キャリア決済ではIDやパスワードを入力するだけで決済が完了します。クレジットカードのように、長い番号やいくつもの情報を入力する必要はありません。
また、利用にあたって申込みやアプリのインストールなども不要。「購入したい」と思ったタイミングで、簡単かつスピーディーに支払いができます。

ポイント還元やキャンペーンがある

キャリア決済で決済をすると、利用金額に応じてポイントがたまる場合があります。また、各キャリアがお得なキャンペーンを実施することもあります。たまったポイントは、買物などの支払い時に使えて便利です。

デジタルコンテンツの支出を管理しやすい

キャリア決済は、Webサービスの中でも、特にデジタルコンテンツと相性のよい決済方法です。たとえば、音楽や映像、ゲームなど、スマートフォンで利用することの多いデジタルコンテンツのサブスクリプションサービスは、毎月の携帯電話料金とまとめることで、支出を管理しやすくなります。

キャリア決済を事業者側が導入する際の注意点

利用者と事業者側の双方にとってメリットのあるキャリア決済ですが、導入する際には下記の点に注意が必要です。

決済手数料がかかる

事業者がキャリア決済を導入すると、決済手数料が発生します。クレジットカードなどほかのキャッシュレス決済でも決済手数料は必要ですが、キャリア決済はクレジットカードに比べてやや高めの設定になっていることが多くあります。
事業者で取り扱っている商品やサービスの価格と比べて、決済手数料の負担割合が大きくなりすぎないか、十分考慮することが大切です。

利用限度額が低い

キャリア決済の利用限度額は、月々数万円から多くても10万円程度と、クレジットカードに比べて低く設定されています。そのため、キャリア決済は少額の商品やサービスを販売する事業者に向いている決済方法だといえるでしょう。

各キャリアの審査が必要

キャリア決済を導入するには、クレジットカードなどと同様に審査が必要です。各キャリアの審査を受けてから契約の流れになります。審査基準は各キャリアによって異なります。

キャリア決済が向いている業種

キャリア決済には、向いている業種と向いていない業種があります。キャリア決済を導入する際には、一般的なメリット・デメリットに加え、事業者に向いているかどうかも検討する必要があるでしょう。
キャリア決済が向いているのは、次のような業種です。

ECサイト

オンラインで商品を販売するECサイトは、キャリア決済に向いています。特におすすめなのは、少額の商品やサービスを多く取り扱っているサイトや、スマートフォンユーザーがメイン顧客層となるECサイトです。
また、クレジットカードを作れない学生など、若い世代をターゲットとしている場合、販売機会の損失を防ぐ効果が期待できます。

コンテンツ販売サイト

スマートフォンを介して提供される低単価のデジタルコンテンツや、アプリ上での課金、サブスクリプション方式で毎月継続的に支払いが発生するようなサービスは、特にキャリア決済と相性が良いといえます。
キャリア決済を導入することで、「スマートフォンで利用するサービスの支払いを一本化したい」という利用者ニーズにも応えることが可能です。

ネット通販ならd払いがおすすめ

ECサイトでキャリア決済を導入するなら、ドコモのd払いがおすすめです。ここでは、d払いの特徴や導入費用などについてご紹介します。

d払いの特徴

d払いのキャリア決済は、ネットショッピングの利用代金やオンラインゲームでのプレイ料金などを、ドコモ回線の携帯電話料金と合算して支払いできる決済サービスです。

d払いの大きなメリットは、9,000万人以上のdポイントクラブ会員に事業者の存在をアピールできること。ドコモでは、月々の携帯電話料金の支払い等に応じてdポイントを進呈しています。このdポイントの利用先として多いのが、d払いでの商品やサービスの購入です。d払いを導入することで、dポイントをフックとした売上向上が期待できます。
また、IDとパスワードの入力だけで簡単に決済が完了するため、サイト離脱を防ぎ、リピート率の向上も目指せます。さらに、ドコモの共通キャンペーンなどにより、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。

d払いの導入費用

d払いでは、初期費用や月額利用料はかかりません。決済手数料を差し引いた金額が事業者の口座に振り込まれます。契約・構築方法は事業者にあわせて個別に相談可能です。

ECサイトへのd払い導入については、下記のページをご覧ください。
d払いでECサイトの売上げアップ

d払いでECサイトにキャリア決済を導入しよう

キャリア決済とは、商品やサービスの購入代金を月々の携帯電話料金とまとめて支払う決済方法のことです。IDとパスワードの入力だけで決済でき、クレジットカードも不要なため、「簡単・手軽に使える」と利用者にも人気です。特に、低単価の商品やサービス、デジタルコンテンツを販売するECサイトにとっては、キャリア決済を導入することで売上アップや新規顧客獲得に役立つでしょう。

また、ドコモの「スーパー販促プログラム」は、d払いの加盟店を対象に施策を実施することができます。このスーパー販促プログラムは、dポイント会員基盤を活用した法人向けプログラムのことで、集客や分析、利用単価アップといったことができるようになります。キャリア決済を導入する際には、ぜひドコモのd払いをご検討ください。

d払いの代金未回収リスク回避については、下記の記事をご覧ください。

ECサイトの決済サービスにはどんな種類がある?d払いで未回収リスクを回避!

  • キャッシュレス
  • スマホ決済

d払い決済手数料
無料キャンペーン実施中

\初期費用0
d払いの詳細|申込はこちら

d払い&メルペイのサービスガイドを
無料でダウンロードできます

資料ダウンロードはこちら

よくあるご質問

  • キャリア決済とは?

    キャリア決済とは、商品やサービスの購入代金を、携帯電話料金と合算して支払う決済サービスのことです。各キャリアのIDとパスワードを入力することで、現金やクレジットカードなどを使わずに決済が可能で、一般的にはWeb上で決済手続きが完結するECサイトやWebサービスが対象となります。

  • キャリア決済の導入方法は?

    キャリア決済を導入するには、各キャリアと個別に加盟店契約を結ぶほか、決済代行会社に依頼する方法もあります。その場合は、各キャリアとの契約をはじめ、決済情報の通知や売上金の入金も決済代行会社がとりまとめて行います。

  • キャリア決済を事業者側が導入するメリットは?

    キャリア決済を導入することで、クレジットカードを持っていない若年層や、Web上でのクレジットカード決済に不安を感じる人など、新たな顧客層にアプローチでき、集客アップが期待できます。また、商品やサービスの代金は各キャリアから入金されるため、未回収リスクを防ぐことが可能です。

監修者プロフィール

黒川一美さん

黒川 一美

日本FP協会 AFP認定者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学院修了後、IT企業や通信事業者のセールスエンジニア兼企画職として働く。出産を機に退職し、自分に合ったお金との向き合い方を見つけるため、FP資格を取得。現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

新着記事

SHARE