d払いとは
ドコモが運営するQRコード決済サービスのことです。d払いを利用するたびにdポイントがたまり、たまったdポイントを支払いに使えます。ドコモユーザーであれば、支払いを月々の携帯電話料金と合算することも可能です。
QRコード決済の仕組み
QRコード決済で使用するQRコードには、店舗への入金に必要な情報と利用者の支払い情報が紐付けられているため、現金を使わずにスムーズな決済が行えます。
店舗でのd払いには、お客さまが店頭でスマートフォンの画面を提示して店舗側に読み取ってもらう方法と、店頭に設置してあるQRコードをお客さまに読み取ってもらう方法があります。
QRコード決済は約2人に1人が利用している
総務省の調査によると、約2人に1人(約51.1%)がQRコード決済を利用しており、多くの人が利用していることがわかります。
年代別に見ると20代および30代がQRコード決済を多く利用しているため、20代・30代をターゲットとしている店舗がQRコード決済を導入すれば、集客・売上の向上が期待できます。

d払いの導入には費用がかかる?
ここからは、d払いの導入に必要な費用と手数料について解説します。
初期費用
d払いを導入する場合は、お客さまが店頭に設置してあるQRコードを読み取って支払う「ユーザースキャン方式」と、お客さまが提示したバーコードを店舗側で読み取る「ストアスキャン方式」のどちらかを選択して導入することになります。

QRコード決済の導入費用をなるべく抑えたい場合は、初期費用がかからないユーザースキャン方式を導入するとよいでしょう。ユーザースキャン方式であれば、ドコモから届くスタートキットを設置するだけでd払いの利用環境が整います。
すでに複数のQRコード決済を導入していてレジが混雑してしまう場合は、ストアスキャン方式を検討してもよいでしょう。ただし、その場合は決済端末を用意する必要があり、端末の設置費用や月額料金、追加の決済手数料などがかかります。
決済手数料
お客さまがQRコード決済を利用すると、店舗側は売上の一部を決済手数料として支払うことになります。メルペイとの共通QRコードを利用した場合、d払いの決済手数料は2.6%のため、売上が10,000円の場合は決済手数料が260円となり、消費税相当額を乗じた286円が売上から控除され、9,714円が店舗指定の口座へ入金されます。
振込手数料と入金サイクルは?
メルペイとの共通QRコードを利用したd払いによる売上金の入金サイクルは、月1回または2回から選択することができます。振込手数料は原則無料ですが、入金額が1万円未満の場合は200円の振込手数料がかかります。
入金スケジュールは、以下のとおりです。
- 月1回:月末締め翌月10日入金
- 月2回: 15日締め当月25日入金、月末締め翌月10日入金
d払いの売上は最終的にいくら受取れる?
まずはd払いの利用にかかる手数料をメルペイとの共通QRコードを例に確認しておきましょう。
- 決済手数料:2.6%
- 振込手数料:原則無料(入金額が1万円未満の場合は200円)
d払いの利用にかかる手数料は、入金が1万円以上であれば2.6%の決済手数料のみ※1、入金が1万円未満の場合は、2.6%の決済手数料と200円の振込手数料がかかります。
※1 別途消費税相当額がかかります
では、最終的な口座入金額を計算してみましょう。
100,000円(売上) − 2,600円(決済手数料) - 260円(決済手数料消費税相当額)= 97,140円(口座入金額)
5,000円(売上) − 130円(決済手数料)-13円(決済手数料消費税相当額) − 200円(振込手数料) =4,657円(口座入金額)
ただし売上が1万円未満の場合は、翌月以降に売上が1万円以上に達するまで入金をくりこすことが可能です。
※上記計算式は例となります。
※決済単位で「決済手数料とそれにかかる消費税相当額」を計算致します。
※小数点以下は四捨五入し計算致します。
※詳細の振込額については、加盟店管理画面をご確認ください。
利用者はd払いを使っても手数料がかからない
d払いをはじめようと思っている人のなかには、決済のたびに手数料がかかるのではと心配する人もいるかもしれません。しかし、d払いの利用者は利用時の手数料を支払うことはありません。決済時にかかる手数料は店舗が負担するからです。
お客さまから利用時の手数料について聞かれたら、このことを教えてあげると喜ばれるかもしれません。
QRコード決済を導入するならd払いがおすすめ
ここからはd払いを店舗に導入するメリットと、お客さまがd払いを利用するメリットについて解説します。
【店舗側】d払いを導入するメリット
d払いを店舗に導入するメリットは、以下のとおりです。
- dポイントで集客と単価アップが見込める
- メルペイの利用者も集客できる
dポイントで集客と単価アップが見込める
d払いを導入することで、9,000万人を超えるdポイントクラブ会員へアプローチが可能になります。d払いアプリにはクーポンやオーダー、メッセージといった独自の販促プログラムが用意されているからです。
dポイントユーザーを集客できれば、単価アップも見込めます。dポイントを多く保有していると、dポイントを使って普段より多く購入する傾向があるようです。d払いを導入して、集客と単価のアップを狙いましょう。
メルペイの利用者も集客できる
d払いを導入することで、メルペイの利用者も集客できます。メルペイとの共通QRコードであれば、決済手数料や入金サイクルについても、d払いと同じ内容になっています。
フリマアプリ「メルカリ」の月間利用者数は2,000万人以上いるため、メルペイを利用できるようになると、メルカリユーザーの集客による売上拡大も期待できます。
【利用者側】d払いを利用するメリット
お客さまがd払いを利用するメリットは、以下のとおりです。
- セキュリティ対策が万全なので安心して利用できる
- dポイントの2重取り・3重取りが可能
- クレジットカードがなくても利用できる
セキュリティ対策が万全なので安心して利用できる
d払いではお客さまが安心して利用できるよう、セキュリティ対策を行っています。ドコモ回線を利用した認証や、クレジットカードを登録する場合の本人認証サービスなどがあるため、キャッシュレス決済のセキュリティが不安な人でも、安心して利用できます。
d払いで行っているセキュリティ対策は、以下のとおりです。
- ドコモユーザー:初期設定で回線認証が必要
- ドコモ回線契約がないお客さま:初期設定でdアカウントの認証が必要
- 3Dセキュアによる本人認証サービス
- 24時間365日不正モニタリングの実施
- 不正利用された場合の補償制度
dポイントの2重取り・3重取りが可能
d払いではdカードとの連携やdポイントカードの提示により、dポイントの2重取り・3重取りが可能です。
通常はd払いでお支払いいただくと200円につき1ポイントの進呈*1となりますが、d払いのお支払い方法をdカードに設定すれば、さらに200円につき1ポイントが加算され2重取りとなり、さらにd払いかつdポイント対応のお店の場合、dポイントカードを提示すると、200円につき2ポイント*2が加算され、3重取りとなります。
*1 dカード以外のクレジットカードをお支払い方法に設定された場合は、dポイントの進呈対象外となります。
*2 ポイント還元率1%のお店の場合
クレジットカードがなくても利用できる
d払いはクレジットカードがなくても利用できます。d払い残高にコンビニエンスストアや銀行ATMから現金をチャージができるほか、ドコモユーザーであれば月々の携帯電話利用料金と合算することも可能です。
日々の決済方法に応じて、便利に利用できるものを選ぶとよいでしょう。
d払いを店舗に導入する方法は?
d払いを店舗に導入する方法は、以下のとおりです。
- Webサイトで申込みを行う
- メールで審査結果が届く
- 店舗用ステッカーなどのスタートキットが届く
Webサイトでの申込みは最短5分で完結するため、まずは申込みをしてみてはいかがでしょうか。
今ならd払いの決済手数料が無料
現在d払いでは、Webサイトから新規で申込んだ場合、2.6%の決済手数料が無料になるキャンペーン※を実施しています。
- QRコード決済にかかる費用をなるべく抑えたい
- お店の認知度・売上アップに力を入れたい
という店舗におすすめのキャンペーンなので、d払いの導入を検討している店舗は、この機会に導入してみてはいかがでしょうか。
※手数料無料キャンペーンについて詳細はこちらからご確認ください。
まとめ
本記事では、d払いの導入費用や手数料について解説しました。QRコードを設置するだけで準備が整うユーザースキャン方式であれば初期導入費用がかからないため、決済手数料が無料になるキャンペーンを活用して、効果を試してみてはいかがでしょうか。
現在ドコモでは、d払い加盟店を対象とした販促活動支援「スーパー販促プログラム」も実施しています。ドコモが保有する顧客データを活用したマーケティング支援を受けられるため、気になる方は問い合わせてみるとよいでしょう。
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※表示金額はすべて税込です。
(お詫びと訂正)
初出時に、記事内、口座入金額の算定に一部誤りがございました。深くお詫び申し上げますとともに修正させていただきます。