QRコード決済・バーコード決済とはキャッシュレス決済のひとつ
QRコード決済・バーコード決済とは、スマートフォンを使用したキャッシュレス決済方法です。
スマートフォンの普及とともに、スマートフォンを用いた決済を利用する人も増加傾向にあります。まずは、QRコード決済・バーコード決済がどのようなものなのかを確認しておきましょう。

QRコード決済・バーコード決済の仕組み
QRコード決済・バーコード決済は、スマートフォンの決済アプリと、QRコードまたはバーコードを利用した決済方法です。支払いにあたって、物理的な現金やカードは使用しません。
決済に用いるQRコードやバーコードには、店舗または利用者の情報が記録されています。コードを読み込むことで、利用者が決済アプリに登録したクレジットカードや銀行口座、電子マネーなどから支払いが行われる仕組みです。
QRコード決済・バーコード決済の動向
日本でQRコード決済・バーコード決済が普及しはじめたのは、2010年代後半です。「◯◯ペイ」と呼ばれるようなQRコード決済事業者が数多く登場し、各社が大々的にキャンペーンを展開しました。
また、経済産業省でも、2018年4月に日本のキャッシュレス化の方向性や方針などを定めた「キャッシュレス・ビジョン」を策定し、日本のキャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度、将来的には80%まで上昇させるという目標を掲げています。
その後、2019年12月ごろからの新型コロナウイルス感染症の拡大により、他人との接触を避ける人が増え、現金に触れずに支払いができるQRコード決済・バーコード決済に注目が集まるようになりました。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会の「コード決済利用動向調査」(2026年3月30日公表・2026年4月7日修正分)によれば、コード決済の店舗利用金額は2018年の1,650億円から2025年には22兆6,020億円と急激に増加しています。
このような背景から、QRコード決済・バーコード決済の利用者は今後もますます増加していくと考えられます。
参照:経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」
参照:一般社団法人キャッシュレス推進協議会「コード決済利用動向調査」
キャッシュレス決済については、下記の記事をご覧ください。
キャッシュレス決済とは?種類や活用メリットをわかりやすく解説
キャッシュレス・ビジョンについては、下記の記事をご覧ください。
キャッシュレス・ビジョンとは?キャッシュレス比率や動向を解説
店舗がQRコード決済・バーコード決済を導入する際のポイント
店舗がQRコード決済・バーコード決済を導入する際、どのようなポイントをおさえておけばよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
コスト
QRコード決済・バーコード決済を導入する際は、コストを事前に確認することが重要なポイントです。主に意識したいコストは下記のとおりです。
・導入コスト
QRコード決済・バーコード決済を導入する際の初期費用は、後述するユーザースキャン方式かストアスキャン方式かによって異なります。ユーザースキャン方式であれば、店舗にQRコードを掲示するだけで導入できるケースが多く、初期費用を抑えやすいのが特徴です。
・決済手数料
QRコード決済・バーコード決済の決済手数料は1回ごとに発生するため、利用回数が増えるほど負担も大きくなります。決済事業者や決済代行会社によって手数料は異なるので、事業規模や想定される利用頻度を踏まえた上で、適切なサービスを選定することが大切です。
・ランニングコスト
QRコード決済・バーコード決済は、月額利用料や売上金の振込手数料などのランニングコストが発生する場合もあります。QRコードを読み取る決済端末を使用する場合は、端末レンタル料がかかる場合もあるため、事前に確認しましょう。
d払いの手数料については、下記の記事をご覧ください。
d払いの手数料はいくらかかる?導入メリットや注意点を解説
集客効果
QRコード決済・バーコード決済を導入する際は、集客効果が期待できるかどうかもポイントになります。決済事業者によっては、利用者に向けたキャンペーンを開催したり、クーポンを配布していたりすることもあります。
お客さまにとって利便性の高いQRコード決済・バーコード決済を導入すれば、店舗の集客や売上アップにもつながるでしょう。
そのほか、導入する店舗に向けたキャンペーンを行っている決済事業者もあります。期間や条件を満たすと初期費用が無料になったり、手数料が安くなったりといったキャンペーンを利用すれば、費用負担を抑えつつQRコード決済・バーコード決済を導入できます。
QRコード決済・バーコード決済の方法
QRコード決済・バーコード決済の方法には、「ストアスキャン方式」と「ユーザースキャン方式」の2種類があります。導入する際は、それぞれの違いを把握した上で、自店舗に合った方法を選ぶことが大切です。

ストアスキャン方式
ストアスキャン方式では、利用者がスマートフォンの決済アプリに表示させたコードを、店舗が専用の決済端末で読み取ります。コードには利用者の情報が記録されています。
<ストアスキャン方式の手順>
1. 利用者はスマートフォンの決済アプリを開き、画面にコードを表示させて店舗に提示する
2. 店舗が決済端末でコードを読み取れば、決済完了。店舗は利用者の決済アプリの決済完了画面を確認する

ストアスキャン方式では、利用者はスマートフォンにコードを表示するだけなので負担が少なく、決済に伴う作業もスピーディーに完了します。コードのすり替えなどのリスクが低く、セキュリティ対策に有効です。
ただし、ストアスキャン方式を導入するには決済端末が必要になるため、初期費用が発生します。
キャッシュレス決済端末については、下記の記事をご覧ください。
キャッシュレス決済端末とは?端末機の選び方や導入方法を解説
- キャッシュレス
- QRコード決済
- スマホ決済
- 経営ノウハウ
- 個人事業主
ユーザースキャン方式
ユーザースキャン方式では、店舗が店頭に掲示したコードを、利用者がスマートフォンで読み取ります。コードには店舗の情報が記録されています。
<ユーザースキャン方式の手順>
1. 利用者はスマートフォンの決済アプリを開き、店舗が掲示したコードを読み取る
2. 利用者が利用金額を入力し、店舗は入力された金額に誤りがないかを確認する
3. 利用者が決済アプリで「OK」「支払う」などをタップすれば、決済完了。店舗は利用者の決済アプリの決済完了画面を確認する

ユーザースキャン方式では、店舗は店頭にコードを掲示するだけなので、初期費用がかからない場合が多いでしょう。一方で、金額の入力ミスや、コードの盗撮・偽造といった不正がないように、しっかりチェックする必要があります。
また、利用者が利用金額を入力するため、レジが混雑する可能性があります。
QRコード決済・バーコード決済の支払いの仕組み
QRコード決済・バーコード決済の支払いには、「前払い(プリペイド型)」「即時払い(デビット型)」「後払い(ポストペイ型)」の3タイプがあります。
<QRコード決済・バーコード決済の支払方法>
前払い(プリペイド型)
前払いは、あらかじめ決済アプリにお金をチャージしておき、その範囲内で支払いをする方法です。主なチャージ方法には、銀行口座からの入金、ATMからの入金、ポイントからの支払いなどがあります。
なお、QRコード決済サービスのなかには、オートチャージが可能なものもあります。
即時払い(デビット型)
即時払いは、決済アプリに銀行口座またはデビットカードを登録しておき、利用するとすぐに口座残高から代金が引き落される仕組みです。口座残高を超える金額の支払いはできないため、残高不足に注意が必要です。
後払い(ポストペイ型)
後払いは、一定期間に利用した金額を、後日まとめて支払う方法です。多くの場合、QRコード決済・バーコード決済を後払いにするためには、決済アプリにクレジットカードを登録する必要があります。
これらのコード決済で支払った金額は、クレジットカードの支払額に加算され、カード会社ごとに定められた支払日に引き落されます。
後払い(ポストペイ型)については、下記の記事をご覧ください。
後払い(ポストペイ型)とは?キャッシュレス決済の種類や特徴を解説
店舗がQRコード決済・バーコード決済を導入するメリット
QRコード決済・バーコード決済は、導入する店舗にとってさまざまなメリットがあります。主な導入メリットは、次のとおりです。

現金のやりとりが不要
QRコード決済・バーコード決済は、現金のやりとりが不要です。
釣銭を渡す手間を省き、精算ミスなどのリスクを抑えることができるため、レジ業務の効率化に役立ちます。また、店舗側は「現金にさわりたくない」「できるだけ接触せずに支払いをしたい」といったお客さまのニーズにも応えることも可能です。
現金でのやりとりが減ることで、釣銭の準備や受け渡しの手間を軽減できるだけでなく、精算ミスの防止にもつながります。会計確認の作業もシンプルになり、レジ業務の効率化が期待できるでしょう。
新規集客が期待できる
新規集客が期待できることも、店舗にQRコード決済・バーコード決済を導入するメリットのひとつです。
国のキャッシュレス推進政策やQRコード決済事業者の大規模なキャンペーンなどによって、QRコード決済アプリのユーザーは近年急速に増加しました。サービス開始時の利用者は若年層が中心でしたが、今ではシニア層の利用も増えています。
店舗にQRコード決済・バーコード決済を導入することで、このような決済アプリのユーザーを新規顧客として取り込むことができます。
売上をデータ化できる
QRコード決済・バーコード決済を含むキャッシュレス決済では、売上や購入履歴が自動的にデータとして蓄積されます。そのため、店舗の売上推移や客単価を把握しやすくなり、データに基づいた分析・販促施策検討がしやすくなる点もメリットです。
スピーディーに導入できる
QRコード決済・バーコード決済は、審査日数が比較的短期間であることが多いため、店舗にスピーディーに導入できるメリットもあります。
審査期間は事業者によって異なりますが、早ければ数日、長くても数週間程度で利用を開始できるケースが多いでしょう。
導入費用の負担が少ない
キャッシュレス決済を導入する際に大きな懸案事項となるのが、初期費用などのコストです。QRコード決済・バーコード決済は、ほかのキャッシュレス決済に比べて少ない導入負担ではじめることができます。
ユーザースキャン方式を採用すれば、店舗用のQRコードを設置するだけでQRコード決済・バーコード決済を利用できるようになり、初期費用はほとんどかかりません。
「できるだけコストをかけずにキャッシュレス決済をはじめたい」という事業者にもおすすめの方法といえるでしょう。
QRコード決済・バーコード決済の導入については、下記の記事をご覧ください。
QRコード(バーコード)決済の手数料はいくら?導入メリットを解説
お客さまがQRコード決済・バーコード決済を利用するメリット
QRコード決済・バーコード決済の導入にあたり、店舗だけではなくお客さまにとってのメリットも確認しておきましょう。お客さまがQRコード決済・バーコード決済を利用するメリットを3つご紹介します。
<お客さまがQRコード決済・バーコード決済を利用するメリット>
現金が不要で会計がスムーズ
QRコード決済・バーコード決済は、スマートフォンさえあれば支払いができます。現金をつかわないので、会計のたびにレジで財布を取り出し、小銭を探すこともなくなります。
近所のお買物であればスマートフォンひとつで外出できる利便性の高さは、QRコード決済・バーコード決済の大きなメリットといえるでしょう。
ポイント還元・キャンペーンでお得
QRコード決済・バーコード決済の多くは、利用金額に応じたポイントがたまります。さらに、普段よりもポイント還元率がアップするキャンペーンが実施されることもあります。
たまったポイントは支払いに利用できるため、現金よりもお得にお買物を楽しむことができるでしょう。
個人間送金ができる
QRコード決済アプリのなかには、個人間送金の機能があるものもあります。
QRコード決済・バーコード決済における個人間送金とは、同じアプリを利用している人同士で送金ができる機能のことです。
個人間送金ができると、銀行の営業時間外に急いで送金したいときや、複数人で割り勘をするときなどにも便利です。
個人間送金については、下記の記事をご覧ください。
スマホによる個人間送金とは?方法(アプリなど)やメリットを解説
QRコード決済・バーコード決済の注意点
QRコード決済・バーコード決済には店舗、お客さま双方にさまざまなメリットがある一方、利用や導入時には次のような点に注意が必要です。
QRコード決済・バーコード決済の導入を検討する際には、下記のような注意点についてもしっかり把握しておきましょう。
<QRコード決済・バーコード決済の注意点>
スマートフォンが必要
QRコード決済・バーコード決済はスマートフォンを所有していることが前提となり、スマートフォンがなければ決済ができません。
普段スマートフォンを所有していても、支払時にスマートフォンを忘れた場合や充電が切れている場合は、QRコード決済・バーコード決済が利用できないことに注意しましょう。
決済アプリの準備が必要
QRコード決済・バーコード決済を利用するには、スマートフォンに決済アプリをダウンロードし、初期設定を行う必要があります。
あらかじめチャージしたり、クレジットカードを紐付けたりするなどの支払設定も必要です。
人によっては、このような準備が面倒に感じることがあるかもしれません。また、スマートフォンを持っていても操作に慣れていない人は、ハードルが高いと感じる可能性もあります。
通信環境の影響を受ける
QRコード決済・バーコード決済を行うには、基本的にインターネット環境が必要です。
これらのコード決済の導入にあたっては、店舗の通信環境を見直し、必要に応じて改善策を講じる必要があります。
たとえば、店舗が地下にあって通信環境が悪いような場合は、Wi-Fiを用意するなどの対策を行いましょう。
掲示するQRコードの管理が必要
店内にQRコードを掲示する場合、QRコードがすり替えられる「ステッカー詐欺」などのリスクにも注意が必要です。
万が一、QRコードがすり替えられた場合、売上金が第三者に送金されてしまうおそれがあります。定期的にQRコードの状態を確認するなど、適切な管理を行いましょう。
スマホ決済の危険性については、下記の記事をご覧ください。
スマホ決済やクレジットカード決済は危険?リスクやセキュリティ対策を解説
QRコード決済・バーコード決済とクレジットカード決済、どちらを選んだらいい?
QRコード決済・バーコード決済とクレジットカード決済のどちらを導入するか迷う場合は、それぞれの決済方法の仕組みを知り、店舗の特徴や客層を踏まえて検討することが重要です。
クレジットカード決済は、最も利用されているキャッシュレス決済手段のひとつです。高額な商品の決済につかわれることも多いため、客単価アップが期待できます。
高額商品を扱っていたり、ビジネスパーソンや来日観光客の利用が多かったりする店舗の場合は、クレジットカード決済がおすすめといえます。
一方、QRコード決済・バーコード決済は、お客さまが利用する際の事前の審査が不要で、スマートフォンひとつで決済可能なことから、迅速で手軽な決済を求められる店舗が導入を検討するケースもあるでしょう。
より多くのお客さまのニーズに対応するには、QRコード決済・バーコード決済とクレジットカード決済のどちらかを選ぶよりも、複数のキャッシュレス決済手段を導入することをおすすめします。
とはいえ、クレジットカード決済は専用の決済端末が必要になるため、導入費用がネックになるケースもあるかもしれません。そのような場合は、QRコード決済・バーコード決済のユーザースキャン方式からはじめてみるのもひとつの方法です。
クレジットカード決済については、下記の記事をご覧ください。
クレジットカード決済とは?仕組みや導入方法、メリットを解説
QRコード決済・バーコード決済を導入するならd払いがおすすめ
店舗で利用できる決済方法は、お客さまの店選びにおいて重要な要素のひとつです。顧客ニーズに対応するためには、さまざまな決済方法を提供する必要があるでしょう。
キャッシュレス決済のなかでも、特に注目が高まっているのが、スマートフォンをつかったQRコード決済・バーコード決済です。
QRコード決済・バーコード決済を導入するなら、d払いがおすすめです。
d払いなら1億人以上のdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めます。
QRコード決済・バーコード決済を導入し、集客アップやレジ業務の効率化をめざすなら、d払いを検討してみてはいかがでしょうか。
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