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2022年12月22日(最終更新日:2023年11月28日)

QRコード(バーコード)決済の手数料はいくら?導入メリットを解説

キャッシュレス

QRコード決済

現金をつかわないキャッシュレス決済のなかでも、近年特に高い注目を集めているのがスマートフォンをつかったQRコード(バーコード)決済です。スマートフォンの普及に伴い、QRコード決済の利用者も増加傾向にあります。店舗に導入するキャッシュレス決済手段のひとつとして、QRコード決済を検討している店舗も多いのではないでしょうか。しかし、QRコード決済の導入にあたって気になるのが、初期費用や手数料などのコストです。

ここでは、QRコード決済導入にかかる手数料などの費用について、QRコード決済を選ぶときのポイントや導入メリットとともに解説します。

QRコード(バーコード)決済とは?

QRコード(バーコード)決済は、スマートフォンの決済アプリと、QRコードまたはバーコードを利用した決済方法です。コード決済とも呼ばれ、店舗が利用者のスマートフォンに表示されるコードを読み取ったり、利用者が店頭に掲示されているコードをスキャンしたりして決済処理を行います。

決済に用いるQRコードやバーコードには、店舗または利用者の情報が記録されています。それらのコードを利用金額とともに読み込むことで、利用者の決済アプリに登録したクレジットカードや銀行口座、事前チャージをした残額、キャリア決済などから支払いが行われる仕組みです。

QRコード決済の普及状況

QRコード決済が日本で普及し始めたのは2010年代後半です。いわゆる「◯◯ペイ」と呼ばれるQRコード決済事業者が数多く登場するなか、政府のキャッシュレス推進政策もあって、各社が大々的なキャンペーンを展開しました。
さらにその後、QRコード決済の普及に拍車をかけたのが、新型コロナウイルス感染症の拡大です。感染症予防のために他人との接触を避ける人が増えた結果、現金に触れずに支払いができるQRコード決済が一層注目されるようになりました。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公開している「キャッシュレス・ロードマップ2023」のキャッシュレス決済全体に占める決済手段別の支払金額の状況を見ると、各決済手段とも取扱金額を伸ばしているなか、QRコードを含むコード決済は2020 年にはデビットカード、2022 年には電子マネーを抜き、日本で2番目に利用されている決済手段となっています。また、2022 年のキャッシュレス決済手段別の支払件数を見ても、コード決済は高い割合を占めており、日本のキャッシュレス決済において、おおよそ 4 回に1回がコード決済で行われている状況です。

QRコード決済の方法

QRコード決済の方法には、「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」の2種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

ユーザースキャン方式

ユーザースキャン方式は、店頭に掲示しているコードを、利用者がスマートフォンで読み取る方法です。ユーザースキャン方式を採用した場合、店舗はコードを店頭に掲示するだけなので、ほとんどの決済サービスでは、初期費用はかかりません。
レジ近くに決済用コードを設置すればコード決済が利用できるようになるため、導入しやすいというメリットがあります。ただし、利用者が入力した金額をしっかり確認することや、掲示したコードが偽造されたコードと差し替えられるといった不正がないように、十分注意が必要です。

ストアスキャン方式

ストアスキャン方式では、利用者がスマートフォンの決済アプリに表示したコードを、店舗側が決済端末で読み取ります。ストアスキャン方式は決済に伴う作業がコードのスキャンだけなので、会計がスピーディーに完了するというメリットがあります。利用者にとっても、自分のスマートフォンにコードを表示させるだけなので手間がかかりません。
ひとつの決済端末で複数の決済サービスを利用できるものが多く、複数のコード決済を併用することも可能です。なお、ストアスキャン方式は、決済端末費用などの初期費用がかかる可能性があることを認識しておきましょう。

QRコード決済の手数料

QRコード決済の導入にあたって発生する主な費用は、初期費用と決済手数料、振込手数料です。どのような費用がどれくらいかかるかは、QRコード決済事業者や、ユーザースキャン方式とストアスキャン方式のどちらを選ぶかによっても異なります。
QRコード決済の導入を検討する際には、初期費用や手数料の仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。

初期費用

利用者がスマートフォンに表示したコードを店舗側がスキャンする「ストアスキャン方式」の場合は、コードを読み取るための決済端末が必要になります。条件付きや期間限定で決済端末費用が無料になるケースもありますが、多くの場合、決済端末費用がかかると考えていいでしょう。
なお、店頭に掲示したコードを利用者がスマートフォンで読み込む「ユーザースキャン方式」なら、決済端末費用はかかりません。
また、QRコード決済を行うにはインターネット環境が必要になるため、店舗のインターネット環境が不安定な場合は、Wi-Fiなど通信環境を整える費用が発生します。

決済手数料

QRコード決済では、クレジットカード決済と同じように決済が行われると決済手数料が発生します。決済手数料は店舗の負担になり、売上の一部を決済手数料として支払わなければなりません。
決済手数料はQRコード決済事業者によって異なります。キャンペーンなどで無料の場合もありますが、売上の2%弱~3%前後が一般的な手数料です。

振込手数料

QRコード決済のランニングコストとして見落とされがちなのが、振込手数料です。QRコード決済では、入金日になると、売上から決済手数料を引いた金額が登録した口座に振り込まれますが、このとき、1回ごとに所定の振込手数料がかかる場合があります。
QRコード決済事業者によっては、指定した金融機関の口座への振込や、月1回または月2回の入金サイクルであれば、振込手数料が無料になることもあります。指定口座以外や月2回を超える入金サイクルで入金依頼を行う場合は、振込手数料がかかるケースが多いので注意しましょう。

店舗がQRコード決済を選ぶときのポイント

QRコード決済の導入を検討する際には、店舗にかかるコストのほか、利用者のメリットについても考慮することが大切です。続いては、QRコード決済を選ぶときのポイントについてご紹介します。

店舗が負担するコスト

QRコード決済を導入するときには、あらかじめQRコード決済事業者各社の初期費用や手数料など、店舗が負担するコストについてしっかり確認しましょう。QRコード決済にかかる手数料が多いと、その分店舗の利益が減少してしまいます。
少ない負担でQRコード決済を導入するには、「決済手数料が低い」「振込手数料が不要、または無料になる条件のハードルが低い」など、できるだけランニングコストがかからないサービスを選ぶことがポイントです。

同時に、導入にあたって発生する初期費用についても、何にいくらかかるのかを比較検討することをおすすめします。できるだけ初期費用を抑えたい場合は、決済端末費用などのコストがかからないユーザースキャン方式を選ぶのもひとつの方法です。

キャンペーンの有無

QRコード決済事業者によっては、定期的に利用者に向けたキャンペーンを開催したり、クーポンを配布していたりすることもあります。利用者にとって利便性の高いQRコード決済を選べば、店舗の集客や売上アップにもつながるでしょう。

そのほか、導入する店舗に向けたキャンペーンを行っているQR決済事業者もあります。期間や条件を満たすと初期費用が無料になったり、手数料が安くなったりといったキャンペーンを利用すれば、費用負担を抑えつつQRコード決済を導入できます。

ドコモのQRコード決済「d払い」の手数料と導入メリット

QRコード決済を導入するなら、d払いがおすすめです。d払いは、スマートフォンのアプリをつかって行うキャッシュレス決済で、ドコモユーザーを中心に多くの人に利用されています。d払いを利用するたびにdポイントがたまり*1、たまったdポイントを支払いにつかえるほか、ドコモユーザーであれば支払いを月々の携帯電話料金と合算することも可能という特徴があります。
ここからは、d払いを導入する上で知っておきたい、手数料や導入メリットについて詳しく見ていきましょう。

*1 dカード以外のクレジットカードをお支払い方法に設定された場合は、dポイントの進呈対象外となります。また、一部の加盟店または店舗はdポイントの進呈対象外となります。

d払いの手数料と入金サイクル

QRコードを設置するだけで準備が整うユーザースキャン方式であれば、初期導入費用はかかりません。ユーザースキャン方式なら、店舗へ郵送されるスタートキットのQRコードやステッカーを設置するだけでd払いの利用環境が整います。

メルペイとの共通QRコードの場合、d払いの利用にかかる手数料は、入金予定額が1万円以上であれば2.6%の決済手数料のみ*2。なお、入金予定額が1万円未満の場合は、翌月以降1万円以上に達するまで口座への入金は繰り越されます。売上金額にかかわらず、設定した入金頻度のサイクルで入金させることも可能です(1万円未満の入金は、税込200円の手数料がかかります)。

*2 別途消費税相当額がかかります。また、d払いのみ決済手数料無料キャンペーン実施中です。
手数料無料キャンペーンについて詳細はこちらからご確認ください。


d払いの手数料や入金サイクルについては、下記の記事をご覧ください。

d払いとは?手数料や導入方法、入金サイクル、メリットを解説

  • QRコード決済
  • スマホ決済

導入メリット

d払いは、約9,000万人を超えるdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めることが大きなメリットのひとつです。また、ドコモでは、d払い加盟店で利用できる「スーパー販促プログラム」を提供しています。スーパー販促プログラムをつかえば、お客さまに加盟店からのメッセージやキャンペーン情報を配信でき、集客や利用単価アップといった施策ができるようになります。

さらに、メルペイとの共通QRコードを導入することでメルペイの利用者も集客できます。フリマアプリ「メルカリ」の月間利用者数は2,200万人以上いるため、メルペイを利用できるようになると、メルカリユーザーの集客による売上拡大も期待できます。

d払いの導入の流れについては、下記のページをご覧ください。

導入の流れ(d払いへ加盟するための導入方法)



スーパー販促プログラムについては、下記のページをご覧ください。
スーパー販促プログラム

QRコード決済導入にかかる手数料を抑えたいならd払いがおすすめ

QRコード決済を導入するには、初期費用や手数料などのさまざまなコストがかかります。できるだけコストを抑えたい場合は、初期費用のかからないユーザースキャン方式を選ぶのもいいでしょう。
さらに、d払いなら月額利用料がかからない上、振込手数料も原則無料です。マーケティング支援「スーパー販促プログラム」も活用できるため、コスト面以外でもメリットが大きいといえます。店舗にQRコード決済を導入する際には、ぜひドコモのd払いをご検討ください。

QRコード決済については、下記の記事をご覧ください。

QRコード決済・バーコード決済とは?使い方やメリット、仕組みを解説

  • キャッシュレス
  • QRコード決済
  • スマホ決済


※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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よくあるご質問

  • QRコード(バーコード)決済とは?

    QRコード(バーコード)決済は、スマートフォンの決済アプリと、QRコードまたはバーコードを利用した決済方法です。コード決済とも呼ばれ、店舗が利用者のスマートフォンに表示されるコードを読み取ったり、利用者が店頭に掲示されているコードをスキャンしたりして決済処理を行います。

  • QRコード決済の導入に費用はかかりますか?

    QRコード決済の初期導入費用は、ユーザースキャン方式とストアスキャン方式とで異なります。ユーザースキャン方式は設置費用もかからないため、無料で導入ができます。一方、ストアスキャン方式は初期費用として、端末代や設置費用がかかる場合があります。詳しくはこちらをご確認ください。

  • QRコード決済の手数料はどのぐらいかかりますか?

    決済手数料はQRコード決済事業者によって異なります。キャンペーンなどで無料の場合もありますが、売上の2%弱~3%前後が一般的な手数料です。

執筆者プロフィール

黒川一美さん

黒川 一美

日本FP協会 AFP認定者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学院修了後、IT企業や通信事業者のセールスエンジニア兼企画職として働く。出産を機に退職し、自分に合ったお金との向き合い方を見つけるため、FP資格を取得。現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

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