森本 由紀
ファイナンシャルプランナー(AFP)/行政書士
法律事務所の事務職員として10年以上勤務した後、2012年に行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)を設立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。法律・マネー系サイトを中心に記事の執筆・監修も幅広く担当。
2022年11月28日(最終更新日:2023年3月8日)
キャッシュレス
スマホ決済
QRコード決済、スマートフォンのアプリを使って決済する方法です。お店でスマートフォンを提示するだけで簡単に支払いができるので、スピーディーにレジを通過できます。本記事ではQRコード決済について、はじめ方や使い方をわかりやすく説明します。QRコード決済アプリにはいくつか種類があり、選び方のポイントもお伝えしますので自分に合ったアプリを選んで活用してください。
QRコード決済(バーコード決済)はスマートフォンを使って行うキャッシュレス決済手段の一つです。まずは、QRコード決済のはじめ方やお店での使い方、利用代金の支払い方法を確認しておきましょう。
QRコード決済をはじめるには、スマートフォンに専用のアプリをインストールする必要があります。App StoreやGoogle Playストアで使いたいQRコード決済アプリを選んでインストールしましょう。
専用アプリをインストールしたら、利用する前に初期設定が必要です。QRコード決済は、一定額を残高にチャージしたり、クレジットカードと紐づけたりして使います。初期設定の際には、銀行口座やクレジットカードを登録しなければなりません。
QRコード決済アプリの種類によっては、利用する前に本人確認があります。本人確認が必要な場合、運転免許証やマイナンバーカードのICチップを読み取ったり、画像をアップロードしたりして認証を受けます。
QRコード決済をする場合、お店のレジでスマートフォンを提示します。支払い方法のタイプにはストアスキャンとユーザースキャンの2つがあり、お店ごとに決まっています。
ストアスキャン、ユーザースキャンのそれぞれについて、どんな支払い方法か知っておきましょう。
ストアスキャンの場合、ユーザーはスマートフォンの専用アプリ内のQRコードを提示します。お店の人がユーザーのQRコードをスキャンすれば、決済が完了。大手スーパーやコンビニエンスストアなどでは、ストアスキャンが導入されています。
ストアスキャンの場合、店舗側は専用のスキャナやタブレットを使ってユーザーのQRコードを読み取ります。金額も店舗側で入力するため、ユーザーはスマホを見せるだけで手間がかかりません。
支払い時にユーザーが自分のスマートフォンでお店のQRコードを読み取る方法がユーザースキャンです。お店のQRコードは、レジ周辺に掲示されています。
ユーザースキャンの場合、ユーザーはQRコードを読み取った後、自分で金額を入力します。お店の人に間違いがないかどうか確認してもらい、ユーザー自らが送信ボタンを押すことで決済完了となります。
QRコード決済アプリにはたくさんの種類があります。最初はどのアプリを選んだらよいのか迷ってしまうかもしれません。ここではアプリを選ぶポイントについて説明します。
QRコード決済アプリは、通信会社、ECサイト、SNS、金融機関などによって提供されています。「〇〇ペイ」という名前のものが多いのが特徴です。d払いもQRコード決済アプリの一つです。
QRコード決済アプリを選ぶときには、以下のような点に注目しましょう。
使える店舗数
せっかくQRコード決済アプリをインストールしても、実際に使えるお店が少なければ役に立ちません。使える店舗が多いかどうかを事前に確認しておきましょう。使える店舗が多い決済アプリは、多くのユーザーに選ばれている利便性の高いアプリとも考えられます。普段よく行くお店で使えるかどうかも確認しましょう。
チャージの利便性
チャージが簡単にできるかどうかも重要なチェックポイントです。チャージは、銀行口座、クレジットカードのATMなどからできます。
金融機関の口座からチャージする場合、各アプリで対応している金融機関が異なります。保有している口座からのチャージが可能かを確認しましょう。
残高不足のたびにチャージするのが面倒な人は、オートチャージが便利です。口座やクレジットカード、デビットカードから直接支払えるアプリなら、チャージしなくても利用できます。
利用上限額
QRコード決済では、1回あたりや1日あたり、1か月あたりの利用上限額が定められています。利用上限額を超えると、決済できなくなってしまいます。高額を決済する可能性がある人は、利用上限額が高いアプリを選んでおきましょう。使い過ぎてしまいそうな人や不正利用が心配な人は、利用上限額が低めのアプリを選ぶと安心感があります。
不正利用の場合の補償額
アプリを使ったQRコード決済では、IDやパスワードが漏えいした際に、不正利用されてしまう危険性があります。不正利用に対する補償を確認しておきましょう。全額補償があるアプリなら安心です。
セキュリティ面
アプリのセキュリティ対策もチェックしておきましょう。不正アクセスを防止するために、2段階認証を採用しているアプリなら安心感があります。キャッシュレス決済自体に不安を感じる人も、銀行口座やクレジットカードの登録なしで使えるアプリなら使いやすいでしょう。
たまるポイントの種類と還元率
QRコード決済では、利用金額に応じたポイントがたまります。お得にポイントがためられるアプリを選びましょう。
QRコード決済でためられるポイントの種類は、アプリごとに違います。おすすめはdポイントなど共通ポイントと呼ばれるポイントがたまるアプリです。共通ポイントならほかのサービスと合算してためることもでき、使える場面も多くなります。
ポイント還元率にも注目しておきましょう。基本のポイント還元率が高いかだけでなく、キャンペーンで還元率がアップする機会が多いかもチェックしておくのがおすすめです。
d払いを利用すれば、残高へのチャージは銀行口座、セブン銀行ATMからできます。チャージせずにクレジットカードから直接払いすることも可能です。ドコモの携帯を使っている人なら、d払いの利用料金を電話料金と合算して支払う方法も選択できます。
d払いの利用上限額は支払い方法などで変わりますが、自分で設定することもできます。使い過ぎが心配な人は、自分で限度額を低めにしておくのがおすすめです。なお、クレジットカード払いの場合にはカードの上限額まで利用できます。
d払いでは不正利用の場合、原則全額保障されます。2段階認証も採用されているので、セキュリティも万全です。
d払いを使うと、200円につき1ポイントのdポイントがたまります。たまったポイントは支払いに使えるので、現金払いよりもお得です。
d払いは、ドコモが提供するスマホ決済サービスです。d払いにはいろいろな使い方が用意されており、スマートフォンでQRコードを提示すれば、QRコード決済アプリとして利用できます。
ここからは、d払いのQRコード決済を使うメリットやお得なポイントキャンペーンについて詳しく説明します。
街の店舗やネットショッピングでd払いのQRコード決済をした場合、dポイントがたまります。dポイントは、加盟店でお買い物の際に使える共通ポイントです。dポイントの加盟店は、コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパー、百貨店、ファーストフード店、家電量販店など幅広くなっています。ネットショッピングでも、使えるお店が多数あります。また、ドコモのケータイを使っている人なら、dポイントをケータイ料金の支払いにも使えます。
dポイントの有効期限は48か月と長めに設定されています。ほかのポイントは1~2年で失効するものが多いですが、dポイントなら長期間かけてしっかりためられます。有効期限を気にして無理に焦ってポイントを使う必要もありません。ポイントの使い道をじっくり考えられるのもメリットです。
d払いで支払いを行うと、通常時は購入金額200円につき1ポイントがたまるので、ポイント還元率は0.5%です。ただし、クレジットカードの「dカード」での支払いの場合、0.5%が上乗せされるので、ポイント還元率は1.0%となります。
d払いではポイントの2重取りも可能です。「dポイント加盟店」で「dポイントカード」を提示すれば、d払いでの決済ポイントが付くほか、「dポイントカード」の提示によるdポイントも付与されます。ポイント2重取りをすれば実質的にポイント還元率がアップします。
さらに、d払いの支払い方法としてクレジットカードの「dカード」を指定した場合、「dカード」の利用によるポイントも付与されるため、ポイントの3重取りもできます。支払い方法の変更はd払いアプリから簡単にできるので、ポイントをできるだけ多くためたい人は、支払い方法を「dカード」に変更するのがおすすめです。
なお、「dポイントカード」を提示するために、わざわざ財布からカード取り出す必要はありません。d払いアプリでは、dポイントカードと支払い用のコードがまとめて表示されるようになり、一つの画面でdポイントカードを提示しながら、d払いでの決済が行えます。スマートフォン一つでOKなので手間もかかりません。
d払いでは、通常よりもポイント還元率がアップしたり、特別なポイントが付与されたりするキャンペーンを常時実施しています。現在、d払いを初めて利用した人にはさらにお得なキャンペーンを実施中です。基本還元分に加えてお支払い額の50%分、上限2,000円分のポイントが戻ってきます。d払いをまだ使っていない人は、このチャンスを見逃さないようにしましょう。
スマートフォンを使ったQRコード決済は、簡単便利なキャッシュレス決済手段です。QRコード決済は、スマホに専用アプリをインストールし、チャージの設定をすれば利用できます。使えるお店も増えているので、支払いに活用しましょう。
QRコード決済アプリにはいくつも種類があり、どれを選んだらよいか迷ってしまうこともあります。新しくはじめるときには、ポイントがたまりやすくお得なアプリを選ぶのがおすすめです。キャンペーンでポイント還元率がアップすることもあるので、注目しておきましょう。
スマートフォンからでもダウンロードいただけます
よくあるご質問
QRコード決済を始めるにはどうすればよいですか?
QRコード決済をはじめるには、スマートフォンに専用のアプリをインストールする必要があります。App StoreやGoogle Playストアで使いたいQRコード決済アプリを選んでインストールしましょう。専用アプリをインストールしたら、初期設定を行いましょう。詳しくはこちらをご確認ください。
QRコード決済の支払い方法は何ですか?
QRコード決済には、スマートフォンの専用アプリ内のQRコードを提示し、お店の人がユーザーのQRコードをスキャンして決済が完了する「ストアスキャン」と、支払い時にユーザーが自分のスマートフォンでお店のQRコードを読み取り決済をする「ユーザースキャン」があります。詳しくはこちらをご確認ください。
QRコード決済アプリの選び方のポイントは?
QRコード決済アプリを選ぶときは、使える店舗数が多さや、チャージが簡単にできるかどうか、不正利用に対する金額保証があるかどうか、たまるポイントの種類や還元率などに注目して選ぶとよいでしょう。詳しくはこちらをご確認ください。
執筆者プロフィール
森本 由紀
ファイナンシャルプランナー(AFP)/行政書士
法律事務所の事務職員として10年以上勤務した後、2012年に行政書士ゆらこ事務所(Yurako Office)を設立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。法律・マネー系サイトを中心に記事の執筆・監修も幅広く担当。
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