キャッシュレス化の現状
近年、キャッシュレス化が急速に進んでいます。経済産業省が発表したデータによれば、日本のキャッシュレス比率は2024年に42.8%となり、「キャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度にする」という政府目標を前倒しで達成しました。

※参照:経済産業省「2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html
現金をつかわずに支払いをするキャッシュレス決済は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて需要が急増しました。
消費者庁が2022年に発表した「店頭購入及びキャッシュレス決済に関する意識調査結果」によれば、キャッシュレス決済を「よく利用している」人は64%、「ときどき利用している」人は26.4%でした。両者を合わせると9割以上もの人が、日常的にキャッシュレス決済を利用していることがわかります。
なかでも、近年増加傾向にあるのが、スマートフォンの決済アプリをつかったQRコード決済です。特に20代では、QRコード決済の利用率がクレジットカードを上回る結果となっています。
屋台においてもキャッシュレス決済を導入することで、時代のニーズに応え、競合との差別化を図れるでしょう。
QRコード決済については、下記の記事をご覧ください。
QRコード決済・バーコード決済とは?つかい方やメリット、仕組みを解説
屋台にキャッシュレス決済は必要?
かつては現金決済が主流だった屋台ですが、現在はキャッシュレス対応の必要性が高まっています。
屋台ではスタッフの人数が限られ、商品の準備や調理、接客と並行して、会計するケースが多く、特にイベント時は混雑しやすいため、効率的な決済手段が欠かせません。
現金決済では、釣銭の準備や現金管理、会計対応、衛生面での配慮など課題が多くあります。会計時のやりとりに時間がかかると、商品を購入しようとしてくれたお客さまが「混んでいるからやめておこう」と、別の屋台に流れてしまうかもしれません。
屋台の運営効率や集客力を高めるためにも、キャッシュレス決済は有効な手段といえます。
屋台にキャッシュレス決済を導入するメリット
屋台にキャッシュレス決済を導入すると、店舗側にもお客さま側にもメリットがあります。主なメリットをご紹介しましょう。
会計がスムーズになる
屋台にキャッシュレス決済を導入する大きなメリットは、会計がスムーズになることです。キャッシュレス決済なら、会計のたびに現金を受け渡したり、釣銭を数えたりする手間がかかりません。
会計業務の負担軽減や混雑緩和につながることに加え、釣銭の数え間違いや渡し忘れといったヒューマンエラー防止にも役立ちます。
特にお祭りやイベントなどに出店する屋台の場合、ピーク時に多くの来客が見込まれる屋台では、会計に手間取ると、あっという間に人の流れが滞り、行列ができてしまいます。
「早く会計を済ませて、お祭りやイベントを楽しみたい」「いろいろな屋台をハシゴしたい」と考えているお客さまにとって、会計のための待ち時間はストレスです。
キャッシュレス決済によって会計がスムーズになれば、お客さまの満足度向上も期待できます。
業務効率化が図れる
キャッシュレス決済の導入は、業務効率化の面でも大きなメリットがあります。現金決済では、釣銭の準備やレジ締めといったさまざまな業務が発生します。
また、狭い屋台のなかに現金やレジを置くスペースを確保しなければならず、盗難や紛失のリスクにも注意が必要です。さらに、営業中は、釣銭の不足などにも気を配らなければなりません。
キャッシュレス決済を導入すれば、このような現金管理が不要になるため、業務効率化につながります。キャッシュレス決済なら、売上がデータで管理ができるので、レジ締め作業の手間も軽減されるでしょう。営業終了後に、売上金をわざわざ銀行へ入金しに行く手間もなくなります。
売上アップが見込める
キャッシュレス決済は、屋台の売上げアップをめざす上でも効果的です。現金決済にしか対応していない場合、お客さまは所持金の範囲内でしかお買物ができません。
屋台の商品を見て「いいな」と思っても、手持ちの現金がなかったり、反対に高額紙幣しかなかったりした場合に、購入をあきらめてしまうかもしれません。
屋台にキャッシュレス決済を導入していれば、お客さまは手持ちの現金を気にせず、好きな商品を購入できます。売上機会の損失を防ぎ、結果として売上アップや客単価アップが期待できます。
訪日外国人観光客の集客が期待できる
キャッシュレス決済の導入は、インバウンド需要にも対応できるメリットもあります。訪日外国人観光客数は年々増加傾向にあり、2024年には過去最多となりました。
日本の雰囲気を楽しめる屋台は、訪日外国人観光客にとって魅力的な体験のひとつです。「せっかく日本に来たなら、屋台で食べたり飲んだりしてみたい」と考えている訪日外国人観光客も多いでしょう。
海外では日本に比べてキャッシュレス決済が普及しているため、インバウンド需要を取り込むなら、キャッシュレス決済の導入は重要なポイントになります。
衛生面であんしんできる
キャッシュレス決済の導入には、衛生面でのあんしん感を高められるというメリットもあります。屋外での出店となり、飲食物を扱うことも多い屋台では、衛生管理への配慮が不可欠です。
現金でのやりとりは、紙幣や硬貨を通じて不特定多数の人との接触が発生します。最近では「どこで誰がさわったのかわからない現金にできるだけ触れたくない」と考える人も増えました。
キャッシュレス決済を導入すれば、店舗側もお客さま側も現金に触れないため、衛生的に決済を完了できます。
屋台でのキャッシュレス決済ならQRコード決済がおすすめ
キャッシュレス決済には、主に「クレジットカード決済」「電子マネー決済」「QRコード決済」などの種類があります。このなかでも、屋台での導入におすすめなのがQRコード決済です。
QRコード決済の大きな特徴は、スマートフォンひとつで決済が完了することです。お祭りやイベントでは、紛失や盗難のリスクからクレジットカードを持ってこない人もいるかもしれません。しかし、スマートフォンならほとんどの人が持っていくでしょう。
また、クレジットカード決済や電子マネー決済は、専用決済端末が必要となるため、導入にあたって初期費用がかかるケースも多くあります。QRコード決済は、「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」の2種類があります。

導入時に「ストアスキャン方式」か「ユーザースキャン方式」かを選択することが可能です。「ユーザースキャン方式」であれば、専用の決済端末が不要なため、手軽に導入できます。
そのため、QRコード決済の「ユーザースキャン方式」は、コストをかけずにキャッシュレス化を進めたい屋台にとってぴったりの決済方法といえます。
キッチンカーにd払いを導入した事例については、下記の記事をご覧ください。
屋台でQRコード決済に対応する方法
屋台にQRコード決済を導入するには、目的に応じて、決済事業者と直接契約する方法と、決済代行会社を利用する方法のいずれかを選ぶことができます。目的別に導入方法を見ていきましょう。
特定のQRコードを導入する場合
導入したいキャッシュレス決済が特定のQRコードのみであれば、決済事業者と直接契約する方法がスムーズです。決済事業者と直接契約するには、サービスを提供する決済事業者へ個別に問い合わせをして、加盟店契約を結びます。
直接契約なので、多くの場合、仲介業者を挟むよりも手数料は割安になります。「ユーザースキャン方式」なら、契約後、決済事業者から送られてくるQRコードを店頭に掲示するだけで、すぐにQRコード決済を開始可能です。
ただし、将来的に特定のQRコード以外のキャッシュレス決済を導入する場合は、サービスの種類ごとに手続きをしなければいけないため、手間がかかります。
d払いの導入の流れについては、下記のページをご覧ください。
d払い導入の流れ
複数のキャッシュレス決済を導入する場合
特定のQRコード決済だけではなく、クレジットカードや電子マネーなど、複数のキャッシュレス決済手段に対応したい場合は、決済代行会社を利用する方法が適しています。
決済代行会社では、複数のキャッシュレス決済サービスをまとめて管理・提供しており、1つの契約で幅広い決済手段に対応が可能です。入金や売上管理も一元化されるため、運営の効率化につながります。ただし、直接契約に比べて手数料が高くなる場合もあることに注意しましょう。
また、複数のキャッシュレス決済を導入する場合は、一般的に、決済専用端末の設置が必要になります。決済代行会社によっては端末のレンタルに対応していることがあるため、事前に確認することをおすすめします。
屋台にキャッシュレス決済を導入するなら、d払いを検討しよう
屋台にキャッシュレス決済を導入すると、数多くのメリットがあります。特に、屋台と相性がいいキャッシュレス決済は、QRコード決済です。QRコード決済のユーザースキャン方式を選べば、店頭にコードを掲示するだけで、すぐにキャッシュレス決済を導入できます。決済専用端末の導入コストや設置スペースも不要なため、屋外の屋台でも手軽にキャッシュレス決済をはじめることができるでしょう。
屋台でQRコード決済を導入するなら、ドコモのd払いがおすすめです。d払いでは1憶人以上のdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップも見込めます。
申込みから1週間~10日程度でスタートキットが届き、スムーズな導入が可能なため、QRコード決済を手軽に試してみたい店舗にもぴったりです。
屋台にキャッシュレス決済を導入する場合は、ぜひドコモのd払いをご検討ください。
d払い導入事例については、下記のページをご覧ください。
d払い導入事例
※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。