整体院や接骨院にキャッシュレス決済は必要？

キャッシュレス決済とは、現金、つまり紙幣や硬貨といった物理的なお金をつかわずに支払いをする方法のことをさします。代表的なものに、クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード（バーコード）決済などがあります。
決済方法を現金のみとしている整体院や接骨院では、「そもそも整体院や整骨院にキャッシュレス決済は必要？」「現金だけでも問題ないのでは？」と考える人もいるかもしれません。しかし近年、日本のキャッシュレス決済市場は右肩上がりに拡大しています。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表している「キャッシュレス・ロードマップ2023」によれば、国内のキャッシュレス決済比率は2022年に36.0％に達しました。前年の2021年（32.5％）と比較すると3.5ポイント増加しており、これまでで最も大きな伸び率となっています。
さらに、経済産業省が2018年に策定した「キャッシュレス・ビジョン」では、キャッシュレス決済比率を2025年までに40％程度、将来的には世界最高水準の80％まで上昇させることを目標に掲げています。
このような動きを考えると、キャッシュレス決済に対するニーズは、今後ますます高まっていくでしょう。それは、整体院や接骨院においても例外ではありません。

整体院や接骨院にキャッシュレス決済を導入するメリット

整体院や接骨院にキャッシュレス決済を導入すると、お客さまと店舗の双方にさまざまなメリットが生まれます。具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

現金管理コストの削減

キャッシュレス決済を導入すると、会計時に現金をやりとりする頻度が低くなり、現金管理コストの削減が見込めるでしょう。釣銭の受け渡しミスや現金の数え間違いといったヒューマンエラーを防止できる上、レジ締め作業にかかる時間も短縮されるでしょう。

釣銭のために大量の小銭を用意したり、閉店後に時間をかけてレジ締めをしたりするのは、毎日積み重なるとかなりの管理コストになります。特に、少ない人数で運営している整体院や接骨院では、施術者が現金管理を行っているケースも少なくありません。
キャッシュレス決済の導入によって現金管理の手間が削減できれば、施術者の負担削減になり、より施術に集中できるといったメリットにもつながります。

顧客満足度の向上

キャッシュレス決済の大きなメリットは、お客さまが手持ちの現金を気にせず来院できることです。特に、施術料が高額になりがちな自費診療の場合、キャッシュレス決済を導入することで、お客さまの利便性が高くなります。

また、整体院や接骨院を訪れるお客さまのなかには、ぎっくり腰など急な痛みに襲われ、来院前にATMに立ち寄るのが難しいケースもあるでしょう。そのような場合でも、整体院や接骨院がキャッシュレス決済に対応していれば、手持ちの現金を気にせず、あんしんして必要な施術を受けられます。
そのほかにも、キャッシュレス決済は現金に比べて会計がスピーディーで、現金に触れずに支払いができるため、衛生面においてもメリットがあります。

売上アップ

キャッシュレス決済の導入によって、客単価の向上による売上アップが期待できます。現金決済にしか対応していない整体院や接骨院では、手持ちの現金が足りるかどうかが気になって、追加の施術やケアグッズの購入などを見送るお客さまもいるかもしれません。キャッシュレス決済なら、そのような心配をする必要がないため、お客さま1人あたりの平均単価が上がる可能性があります。整体院や接骨院としても、キャッシュレス決済を導入することで、お客さまにとってベストな施術や商品を提案しやすくなるでしょう。

若年層の顧客獲得

キャッシュレス決済の導入によって、若年層のお客さまの獲得につながる可能性もあります。整体院や接骨院のお客さまは、高齢者が多いというイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし、若い人でも整体院や接骨院を利用する人は増えています。
パソコンやスマートフォンの普及によって肩や首などに不調を抱えるケースや、部活動や趣味のスポーツで体に違和感が生じるケースもあります。若年層にニーズの高いキャッシュレス決済を導入することで、新たな顧客層を開拓するきっかけになるでしょう。

整体院や接骨院にキャッシュレス決済を導入するデメリット

前述したようにメリットの多いキャッシュレス決済ですが、導入にあたりデメリットもあります。導入時には下記の点を踏まえて検討しましょう。

コストがかかる

導入するキャッシュレス決済の種類によっては、専用の決済端末設置などの初期費用がかかります。また、導入後も、キャッシュレス決済のサービスごとに、所定の決済手数料が発生します。場合によってはシステム維持費として月額料金が必要になることもあるため、導入前に何にいくらかかるのかをよく確認しておきましょう。

また、それまで現金払いにしか対応していなかった場合は、キャッシュレス決済の導入にあたり、スタッフ教育なども必要になります。費用面に加えて、こうした教育コストについても把握した上で導入を検討することが大切です。

入金までにタイムラグがある

キャッシュレス決済では現金決済のように、売上と同時に現金が手元に入るわけではありません。キャッシュレス決済の売上は、決済事業者の入金サイクルに従って、一定期間が経過してから入金されます。入金サイクルは月1回、または月2回など、決済事業者によって異なります。
売上が上がってから実際に入金されるまでのタイムラグを考慮しておかないと、資金繰りの悪化を招くおそれがあるため、導入するキャッシュレス決済の入金サイクルを事前に確認することをおすすめします。

整体院や接骨院に導入を検討したいキャッシュレス決済

キャッシュレス決済にはさまざまな種類があり、導入する際にどのキャッシュレス決済がいいのか迷うこともあるかもしれません。ここでは、整体院や接骨院に導入しやすいキャッシュレス決済の種類をご紹介します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、国内で最も多く利用されているキャッシュレス決済です。一般的に限度額が高めに設定されており、1回払い以外の支払い方法も選択可能なことが多いため、自費診療など高額の支払いでも利用しやすいのが特徴です。
また、利用者にとっては、実店舗やオンラインショップ、公共料金の支払いなど、利用できるシーンが幅広い点がメリットといえるでしょう。整体院や接骨院に導入する場合は、受付などに設置した決済端末のカードリーダーにクレジットカードを通すか、クレジットカード（またはカードを登録したスマートフォン）をかざして決済します。

電子マネー決済

電子マネーとは、電子化したお金をつかった決済方法です。大きくわけて「交通系」と「流通系」の2種類があり、専用カードやスマートフォンアプリなどにチャージしたお金で支払います。
会計時は決済端末にカードかスマートフォンをかざすだけで決済が完了し、暗証番号の入力が不要なので、利用者、店舗ともに会計時の手間がかかりません。特に交通系電子マネーは、通勤や通学など、公共交通機関を利用する多くの人につかわれています。駅から近い整体院や接骨院なら、利用ニーズも高いと考えられます。

QRコード（バーコード）決済

QRコード（バーコード）決済とは、決済専用のスマートフォンアプリをつかい、決済用のコードを読み取ることで支払いを行う方法です。
利用者がスマートフォンに提示したコードを整体院や接骨院がスキャンする「ストアスキャン方式」と、整体院や接骨院に設置したコードを利用者がスマートフォンで読み込む「ユーザースキャン方式」の2種類があります。このうち、ユーザースキャン方式であれば決済端末が不要なので、基本的には初期費用がかかりません。

QRコード（バーコード）決済は、「スマートフォンひとつで支払いが完了する」という手軽さから、若年層を中心に近年ニーズが高まっているキャッシュレス決済です。比較的若いお客さまが多く利用する場合や、これから若年層の来院を増やしていきたいと考えている場合は、QRコード（バーコード）決済を導入するといいでしょう。

キャッシュレス決済については、下記の記事をご覧ください。

キャッシュレス決済とは？種類やメリット・デメリットを徹底解説

• キャッシュレス

整体院や接骨院にキャッシュレス決済を導入するなら、QRコード（バーコード）決済がおすすめ

近年のキャッシュレス決済推進の動きを考えれば、整体院や接骨院にも、キャッシュレス決済の導入を検討することをおすすめします。キャッシュレス決済にはさまざまな方法がありますが、なかでも若い世代を中心に近年ニーズが高いのがQRコード（バーコード）決済です。QRコード（バーコード）決済のうちユーザースキャン方式を選べば、導入にあたっての初期費用もかかりません。

整体院や接骨院にQRコード（バーコード）決済を導入するなら、ドコモのd払いがおすすめです。d払いは、スマートフォンのアプリをつかって行うキャッシュレス決済。d払いなら、9,000万人を超えるdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めるでしょう。
また、ドコモでは、d払い加盟店で利用できる「スーパー販促プログラム」を提供しています。スーパー販促プログラムをつかえば、お客さまに加盟店からのメッセージやキャンペーン情報を配信でき、集客や利用単価アップといった施策が可能です。
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