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2023年1月20日

飲食店でカード決済導入は必要?キャッシュレス決済のメリットと注意点

キャッシュレス

経営ノウハウ

個人事業主

飲食店の事業者は、店舗にキャッシュレス決済を導入すべきか検討しているのではないでしょうか。キャッシュレス決済を導入するメリットは理解しているものの、初期導入費用や決済手数料はできるだけ抑えたいですよね。

本記事では飲食店でキャッシュレス決済を導入するメリットや、導入する際の注意点について解説します。今後のインバウンド需要に対応するためにも、キャッシュレス決済の導入をおすすめします。

キャッシュレス決済の現状は?飲食店では約9割が導入している

経済産業省の調査によると2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%と、約3人に1人がキャッシュレス決済を行っていたことがわかります。2011年のキャッシュレス決済比率は14.1%だったため、現在はキャッシュレス決済が普及しつつあるといえるのではないでしょうか。

キャッシュレス決済比率の内訳は、以下のとおりです。

  • クレジットカード27.7%
  • デビットカード0.92%
  • 電子マネー2.0%
  • QRコード決済1.8%

キャッシュレス決済比率のなかでは、クレジットカード(27.7%)が最も多く利用されています。電子マネーやQRコード決済の比率は約2%ですが、政府がキャッシュレス決済を推進しているため、今後も利用率が伸びることが予想されます。

経済産業省による別の調査では業種別のキャッシュレス決済導入比率が発表されており、Webアンケートに回答した全業種の事業者1,189社のうち約7割がキャッシュレス決済を導入していると回答しました。

先ほどの調査「2021年のキャッシュレス決済比率」では、キャッシュレス決済を利用している人は約3人に1人(32.5%)とのことでしたが、多くの店舗ではキャッシュレス決済に対応できるよう準備を進めています。飲食店では、85.4%の事業者がキャッシュレス決済を導入していると回答したようです。

飲食店におすすめのキャッシュレス決済の種類

飲食店におすすめのキャッシュレス決済の種類は、以下のとおりです。

  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • QRコード決済

ここからは、それぞれの特徴について解説します。

クレジットカード

キャッシュレス決済のなかで最も利用されている決済手段です。クレジットカード決済を導入する場合は決済端末を準備する必要がありますが、海外からのお客さまはクレジットカードを多く利用することがわかっているため、インバウンド需要に対応するなら導入しておきたい決済方法の一つです。

電子マネー

ICカードやスマートフォンの電子マネーを利用して支払う方法です。タッチ決済に対応した決済端末を導入すれば、かざすだけで決済が完了するためスムーズに会計処理が行えるようになります。レジ待ちの解消を課題としている場合は、電子マネーを導入することで緩和が見込めます。

QRコード決済

スマートフォンのアプリを利用して支払う方法です。QRコード決済の方法には、お客さまが提示したスマートフォンの画面を店舗側が読み取る「ストアスキャン方式」と、店舗に設置してあるQRコードをお客さまが読み取る「ユーザースキャン方式」があります。

複数のQRコード決済を一つの端末で読み取れるようにする場合は、ストアスキャン方式の方が便利です。ただし、初期費用を抑えてキャッシュレス決済を導入したい場合は、無料で導入できるユーザースキャン方式を選ぶとよいでしょう。

飲食店がキャッシュレス決済を導入するメリット

飲食店がキャッシュレス決済を導入するメリットは、以下のとおりです。

  • インバウンド需要に対応できる
  • 現金を使わないため衛生的に決済が行える
  • 会計にかかる時間を短縮できる

インバウンド需要に対応できる

経済産業省の資料によると、訪日外国人の約7割が「クレジットカードなどが利用できる場所が今より多かったらもっと多くお金を使った」と回答しています。そのためインバウンド需要を取込むなら、キャッシュレス決済の導入は必須といえるでしょう。

クレジットカードを導入する場合は決済端末の初期導入費用がかかりますが、キャッシュレス決済ができる環境を整備しておくことで機会損失を回避できます。

現金を使わないため衛生的に決済が行える

現金決済の場合は従業員とお客さまが接触する時間が長くなり、物理的な受渡しが発生します。キャッシュレス決済の場合は非接触でスムーズな会計となるため、衛生的な決済が行えるようになります。

外食業の事業継続のためのガイドライン」では、会計処理を行う場合は電子マネーなどの非接触型決済を導入することが推奨されています。現金決済に不安を覚えるお客さまもいるため、できるだけキャッシュレス決済を導入しておきたいところです。

会計にかかる時間を短縮できる

キャッシュレス決済を導入することにより、会計にかかる時間を短縮できます。

経済産業省の調査によると、キャッシュレス決済の場合はレジ業務に要する時間を約35%も短縮できるそうです。現金決済では26.1秒かかっていましたが、キャッシュレス決済の場合は16.9秒で済んだといいます。

お客さまが現金を用意する時間を待たずに済むほか、お釣りを手渡す時間を削減できることが時間短縮の要因といえるでしょう。

飲食店がキャッシュレス決済を導入する際の注意点

飲食店がキャッシュレス決済を導入する際の注意点は、以下のとおりです。

  • 決済端末を導入する場合は初期費用がかかる
  • 決済手数料がかかる
  • 売上の入金に時間がかかる

決済端末を導入する場合は初期費用がかかる

クレジットカードや電子マネーに対応するためには、決済端末を導入する必要があります。決済端末を導入するためには初期費用として1〜5万円ほど、または月額利用料や決済手数料に上乗せして維持費を支払うことになります。

キャッシュレス決済の導入にあたって初期費用を抑えたい場合は、ユーザースキャン方式のQRコード決済を導入するとよいでしょう。まずはQRコード決済を導入してキャッシュレス決済の効果を検証し、効果があった場合は決済端末を導入するといった方法も有効です。

決済端末を導入する場合は、補助金を利用する方法もあります。申請には審査が必要なものもあるため必ず受取れるわけではありませんが、決済端末の購入費の全額または一部の助成を受けられます。

キャッシュレス決済に利用できる補助金については、こちらの記事(ID7へリンク)で詳しく解説しています。

決済手数料がかかる

キャッシュレス決済を利用する場合は、決済手数料として売上の一部を支払うことになります。決済手数料の目安は導入するサービスにもよりますが、2〜7%を目安とするといいでしょう。

ただし、現在は決済手数料が無料になるキャンペーンを実施している会社もあるため、決済手数料がかからない場合もあります。d払いでもWebサイトから新規で申込んだ場合、2.6%の決済手数料が無料になるキャンペーンを行っています。

手数料無料キャンペーンについて詳細はこちらからご確認ください。

売上の入金に時間がかかる

導入するサービスによっては、売上の入金が月1回または2回になる場合があります。食材の仕入れなどの事情ですぐに資金が必要な場合は、入金サイクルが短いサービスを導入するとよいでしょう。

経済産業省が行ったアンケート調査では、多くの事業者が「月1回または2回の入金サイクルでも対応可能な範囲」と回答しています。現金決済がまだ多いこともあり、キャッシュレス決済の売上については入金に時間がかかったとしても対応できるということでしょう。

キャッシュレス決済を導入する場合はどんな基準で比較する?

キャッシュレス決済を導入する場合は、以下の基準をもとに比較するとよいでしょう。

  • 初期導入費用
  • 決済手数料
  • 振込手数料や入金サイクル

上記のなかで特に意識したいのは、初期導入費用と入金サイクルです。クレジットカードや電子マネーの導入を考えている場合は決済端末の導入が必要になりますが、QRコード決済のユーザースキャン方式であれば無料で導入できる場合が多いようです。

売上の入金サイクルについては月1回または2回が主流で、それ以外で入金が必要な場合は早期振込手数料がかかります。ただし、最近では複数の会社のキャッシュレス決済を導入している店舗も増えているため、1社だけに決める必要もありません。

d払いの場合は、以下のとおりです。

キャッシュレス決済ならd払いがおすすめ

d払いをおすすめする理由は、以下のとおりです。

  • dポイントユーザーによる集客・売上アップが見込める
  • 送金機能が利用できるため割り勘がしやすくなる
  • ドコモのスーパー販促プログラムを利用できる
  • 決済手数料が無料になるキャンペーンを実施している

dポイントユーザーによる集客・売上アップが見込める

d払いを導入することにより、約9,040万人のdポイントユーザーの集客が見込めます。d払いが発行する「ポイントボーナスチケット」や「d払いモバイルオーダー」によって、お客さまに店舗の存在をアピールできるようになるからです。

またdポイントは年間約2,700億ポイントが利用されており、ポイントの約80%が街のお店で利用されています。dポイントユーザーであるお客さまが来店した場合はdポイントの利用も見込めるため、売上アップにもつながるかもしれません。

送金機能が利用できるため割り勘がしやすくなる

d払いの送金機能を利用すれば、お客さまが割り勘をしやすくなります。代表者がd払いで会計を行った場合、ほかのお客さまは代表者にd払いで代金を送付すればいいため、代金の受渡しがスムーズに完了します。

またレジで会計を行う際にお客さま同士の代金の受渡しを待たずに済むため、店舗の業務効率の向上にもつながるでしょう。なお送金機能を利用し割り勘をするためには、お客さま同士がd払いに登録している必要があります。

ドコモのスーパー販促プログラムを利用できる

ドコモでは、dポイント・d払い加盟店を対象とした「スーパー販促プログラム」を提供しています。スーパー販促プログラムとは、ドコモの会員データと決済データを組み合わせた販売促進ツールのことです。店舗でdポイント・d払いを利用したことがあるお客さまに向けて、チラシやダイレクトメッセージ、クーポンを配信できるようになります。

スーパー販促プログラムを利用することで、お客さまの属性や購買履歴をもとにしたマーケティング戦略を立てられるようになります。スーパー販促プログラムを利用して、お客さまに効果的なアプローチを行いましょう。

決済手数料が無料になるキャンペーンを実施している

現在d払いでは、Webサイトから新規で申込んだ場合、2.6%*2の決済手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。決済手数料を負担に感じている事業者は、この機会にキャッシュレス決済の効果を検証してみてはいかがでしょうか。

キャンペーンの詳細はこちらからご確認ください。

*2 メルペイとの共通のQRコード決済を利用した場合。

d払いを店舗に導入する手順は?

飲食店にd払いを導入する手順は、以下のとおりです。

1. Webサイトから申込む
2. メールで届く審査結果を待つ
3. 店舗用ステッカーなどのスタートキットが届くと利用を開始できる

Webサイトからの申込みであれば最短5分で完結します。審査に通過すれば、スタートキットが届き、すぐに利用を開始できます。簡単にはじめられるので、気軽に申込みをしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

飲食店にキャッシュレス決済を導入することで会計にかかる時間を短縮できるほか、インバウンド需要にも対応できるようになります。政府は今後もキャッシュレス決済を推進し、2025年6月には普及率4割をめざすとしています。今後はさらにキャッシュレス決済の利用が増えていくことが予想されるため、できるだけ早く準備を進めておくことをおすすめします。

d払いなら、初期導入費用をかけずにキャッシュレス決済を準備できます。この機会にd払いを導入して、効果を試してみてはいかがでしょうか。

※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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よくあるご質問

  • 飲食店がキャッシュレス決済を導入するメリットは?

    キャッシュレス決済を導入することで、インバウンド需要に対応できます。また、非接触でスムーズな会計となるため、衛生的な決済が行えるようになり、会計にかかる時間も短縮することができます。詳しくはこちらをご確認ください。

  • 飲食店がキャッシュレス決済を導入する際の注意点は?

    クレジットカードや電子マネーといった決済手段を導入する場合は、専用の端末が必要になります。決済端末の初期費用は導入する会社にもよりますが、1〜5万円ほどを目安とするとよいでしょう。また、決済手数料や導入するサービスによっては、売上の入金に時間がかかるものもあるため事前に確認しましょう。詳しくはこちらをご確認ください。

  • キャッシュレス決済を導入する場合はどんな基準で比較する?

    キャッシュレス決済を導入する場合は、初期導入費用、決済手数料、振込手数料や入金サイクルを確認して比較しましょう。特に意識したいのは、初期導入費用と入金サイクルです。売上の入金サイクルについては月1回または2回が主流で、それ以外で入金が必要な場合は早期振込手数料がかかります。詳しくはこちらをご確認ください。

執筆者プロフィール

三浦雅也さん

三浦 雅也

CFP(R)/ファイナンシャル・プランナー/ライター
大学卒業後、難しい用語を使わずにわかりやすくお金の知識を伝えたいと考え、独立系のFP事務所、保険会社での勤務を経てファイナンシャル・プランナー、ライターとして独立。現在は執筆活動を中心に行っており、クレジットカード、保険、税金に関する記事を執筆している。

https://fp-right.com
https://twitter.com/jagu_244

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