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2024年5月10日

マツエクサロンの開業に必要な準備とは?資格や資金などを解説

個人事業主

店舗開業

「目元が華やかになる」「毎日のメイク時間を短縮できる」と、利用する人も多いマツエク(まつげエクステンション)やまつげパーマ。人気の高まりを受けて、「マツエクサロンを開業したい」と考えている人も多いかもしれません。
マツエクサロンを開業するには、一般的な開業準備に加えて、所定の資格や届け出などが必要になります。ここでは、マツエクサロンの開業に必要な準備や、資格・届け出のほか、マツエクサロン開業で成功するためのポイントについても解説します。

マツエクサロンを含むアイビューティー業界の特徴

マツエクやまつげパーマなどのアイビューティー業界は、美容業界のなかでも近年注目を集めています。マツエクサロン開業をめざすなら、まずアイビューティー業界の動向をつかんでおきましょう。

アイビューティー業界の市場規模は915億円

株式会社リクルートの美容に関する調査研究機関ホットペッパービューティーアカデミー「数字でみる美容業界」によると、アイビューティー業界の市場規模は、2023年現在で915億円と推計されています。また、アイビューティーサロンの1回あたりの利用金額は増加傾向にあり、2023年では平均して5,000円弱程度です。なかでもマツエクサロンは、原価が低く、美容業界全体で見ても利益率が高い傾向にあります。
アイビューティー業界の市場は、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大と、それに伴う外出自粛により、一時的に落ち込みました。しかし、その後は徐々に回復し、高い伸びを示しています。特に、マスクを着用すると目元の印象が顔全体のイメージを左右することから、若い世代を中心に、アイビューティーへの関心はこれまで以上に高まっていると考えられます。
マツエクは、アイビューティーサロンのメニューのなかでも、まつげパーマ・カールに続き、2番目に多く利用されています。より多くのニーズに応えるなら、マツエクサロンの施術メニューにまつげパーマを加えるのもよいでしょう。

マツエクサロン開業に必要な資格と届け出

マツエクサロンの開業にあたっては、資格や届け出が必要です。具体的な内容について見てみましょう。

資格

マツエクサロンの開業に必要な資格は、美容師免許です。また、施術を行うアイリストの人数によっては、管理美容師免許も必要です。

・美容師免許
マツエクの施術を行うには、国家資格である美容師免許が必須です。「自分で施術をする」「1人でマツエクサロンを開業する」という場合は、美容師免許の取得が必要になります。
なお、自分は経営のみに徹し、施術を行わないなら、美容師免許を保有するアイリストを雇用すれば問題ありません。ただ、その場合、アイリストが休んだり退職したりすると施術ができなくなってしまいます。

・管理美容師免許
目元の施術を行うアイリストが2人以上いるマツエクサロンでは、少なくとも1人は管理美容師免許を保有している必要があります。施術スタッフを採用する予定がある場合は注意しましょう。

届け出

開業時に必要な届け出といえば開業届ですが、マツエクサロンを開く際は、それに加えて美容所の開設届を提出しなければなりません。

・美容所の開設届
マツエクサロンを開業するときには、所在地を管轄する保健所へ美容所の開設届を提出する必要があります。美容所の開設届を提出すると、環境衛生監視員による店舗の検査が行われ、基準をクリアしていると確認されれば確認済証が発行されます。この手続きをしないままマツエクサロンの営業をはじめると、法律違反となり罰金が科されるため注意が必要です。なお、検査基準や必要書類は都道府県によって異なるため、あらかじめ管轄の保健所に問い合わせましょう。

・開業届
「個人事業の開業・廃業等届出書」(開業届)は、個人が事業をはじめるときに提出する書類です。開業日から1か月以内に、管轄の税務署へ提出します。確定申告で青色申告をしたい場合は、併せて「所得税の青色申告承認申請書」も提出しておきましょう。

マツエクサロン開業の準備

マツエクサロンを開業するまでには、準備に1年ほどかかるといわれています。この準備期間に行うことは、マツエクサロンのコンセプトの設定や物件探し、資金調達など多岐にわたります。主な開業の流れは下記の図のとおりです。具体的な内容について見てみましょう。

コンセプトの設計・事業計画書の作成

マツエクサロンの開業に向けて、最初にすべきことがコンセプトの設計です。マツエクサロンのコンセプトは、ターゲット層や立地、マツエクサロンの内装イメージ、施術メニュー、料金などにも大きく関わります。「どんなマツエクサロンにしたいのか」「お客さまにどのような価値を提供したいのか」ということを改めて考え、コンセプトを明確にしておきましょう。
コンセプトを決める際に役立つのが、「5W2H」の手法です。5W2Hとは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰に)」「What(何を)」「Why(なぜ)」の5Wと、「How(どのように)」「How much(いくらで)」の2Hの要素から情報を整理するフレームワークです。5W2Hを用いると、たとえば、次のように、自分の目指したいマツエクサロンを具体化することができます。

<マツエクサロンのコンセプト設計例>

  • When(いつ):11~21時
  • Where(どこで):◯◯駅周辺のオフィス街のビル
  • Who(誰に): 20代~50代女性
  • What(何を):目元をパッと華やかにするマツエク、まつげパーマ、眉毛スタイリング
  • Why(なぜ): マツエク・まつげパーマによる目力アップで女性の気分を上げたい
  • How much(いくらで):客単価5,000円程度
  • How(どのように):上品で落ち着いた店内でメイクブースも設置

コンセプトが固まったら、今度はそれを事業計画書に落とし込んでいきましょう。事業計画書とは、事業をどのように運営し、どうやって収益を上げていくのかをまとめた書類です。施術料金や見込み客数、コストなども踏まえ、現実性の高い事業計画書を作成します。事業計画書は融資を受ける際にも必要になります。たとえ融資を受ける予定がなくても、コンセプトが実現可能かどうかを確認するために、事業計画書を作成しておくことをおすすめします。

事業計画書は、日本政策金融公庫のWebサイトに「創業計画書」としてテンプレートがありますので、参考にしてみてください。

日本政策金融公庫「創業計画書」については、こちらのページをご覧ください。

開業形態の決定・物件選び

マツエクサロンを開業するには、「テナントを借りる」「自宅で開業」「フランチャイズに加盟」という主に3つの方法があります。テナントを借りると立地を自由に選べる上、内装工事なども比較的自由に行うことができますが、保証金や月々の賃料がかかります。自宅開業なら家賃が不要で開業コストを抑えられますが、構造設備などが法律や条例にもとづく基準に合致するかどうか注意が必要です。また、フランチャイズは、本部のノウハウなどのサポートが受けられる一方、初期加盟料やロイヤリティの支払いが発生します。それぞれのメリットとデメリットを比較し、コンセプトに合った開業形態を選びましょう。
特にテナントを借りる場合、物件選びには時間がかかることも多いものです。駅前やオフィス街、住宅地など、マツエクサロンのイメージに合った立地を検討し、気になるエリアが見つかったら、競合店の状況や人の流れをチェックしておきます。

資金調達

マツエクサロンの開業には、物件取得費や内装工事費、備品費、広告宣伝費など、さまざまな費用がかかります。日本政策金融公庫の「2023年度新規開業実態調査」によると、開業資金(全業種)の平均は1,027万円、中央値は550万円です。
ただし、実際にかかる費用は、マツエクサロンの立地や規模などによって大きく異なります。たとえば、マツエクサロンは大掛かりな設備や広いスペースがなくても施術ができるので、事業用物件ではなく、賃貸マンションの一室を借りて営業することも可能です。事業用物件では、契約時に保証金を含め賃料の5~8倍程度の金額が必要といわれますが、賃貸マンションなら敷金や礼金のみで済みます。また、自宅開業なら物件取得費はかかりません。
下記に、マツエクサロン開業にかかる初期費用の目安を挙げます。開業時には、初期費用に加えて、賃料や光熱費、人件費などの運転資金も考慮して資金を準備します。

■マツエクサロンの開業資金内訳の例

物件取得費 50万~200万円
内外装工事費 20万~100万円
設備や備品購入費 30万~50万円
広告宣伝費 5万~30万円
合計 105万~380万円

必要な金額を自己資金だけでまかなうことが難しい場合は、開業時に利用できる「小規模事業者持続化補助金」や地方自治体の助成金・補助金制度などを利用するのもひとつの方法です。それぞれ申請要件が定められているので、該当するかどうかを確認しましょう

内装工事

マツエクサロンは、お客さまがきれいになるために訪れる場所ですから、内装の雰囲気は非常に重要です。「スタイリッシュ」「リラックスできる」「隠れ家的」など、マツエクサロンのコンセプトに合わせた内装を意識します。
また、マツエクサロンの開業では、保健所が定めるさまざまな基準をクリアする必要があります。自治体によって異なりますが、主な基準の例としては、施術スペースの広さやマツエクサロン専用の水道設備、換気設備、床・壁の材質などです。施設検査もあるので、内装工事前にあらかじめ管轄の保健所に満たすべき基準を問い合わせておきましょう。

スタッフ採用

マツエクサロンのオープン日がある程度決まったら、店舗の規模に応じてスタッフの採用を行います。前述したとおり、マツエクの施術スタッフには美容師免許が必要です。研修期間なども考慮し、オープン日の1~2か月くらい前になったら求人募集をはじめるとよいでしょう。

設備・備品購入

マツエクサロンのオープンに間に合うように、設備や備品、消耗品の購入を進めていきましょう。具体的には、椅子や施術用のベッド・リクライニングチェア、施術用ライト、UVクリーンシステム、スクリューブラシ、シザー、グルー、コットン、リムーバー、タオルなどが挙げられます。併せて、パソコンやレジ、事務用品なども必要になります。

キャッシュレス決済の導入

マツエクサロン開業にあたっては、キャッシュレス決済の導入についても検討しておくことをおすすめします。特に、自分1人や少人数でマツエクサロンを運営する場合、キャッシュレス決済を導入することで会計作業の効率化につながります。また、顧客満足度の向上をめざす上で、現金のやりとりが不要なキャッシュレス決済は有効な手段です。お客さまにとっても、手持ちの現金を気にせずに追加メニューなどを頼みやすくなるメリットもあります。
キャッシュレス決済には、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、さまざまな種類があります。ターゲットとする層のニーズも踏まえて、導入するキャッシュレス決済を選びましょう。

広告宣伝

マツエクサロンのオープン日が近くなったら、WebサイトやSNS、チラシ、ポスターなどで告知を行います。情報紙やポータルサイトへの出稿や、ポスティングなども効果的です。
なかでも、集客をする上で、マツエクサロンのWebサイト開設やSNSでの発信は必須といえます。WebサイトやSNSを活用すれば、マツエクサロンの雰囲気や施術に対する考え方なども的確に伝えることができます。また、アイビューティーサロンを継続利用する理由として多いのが、ネット予約ができることです。開業にあたっては、マツエクサロンのWebサイトなどでネット予約を受付けられる体制を整えておくとよいでしょう。

各種届け出の提出

前述したように、マツエクサロンを開業するには、美容所の開設届と開業届の提出が必要です。美容所の開設届は、オープンの約1~2週間前までに、所在地を管轄する保健所に提出します。また、開業届は、開業日から1か月以内に管轄の税務署へ提出します。

マツエクサロン開業で成功するためのポイント

最近では、マツエクやまつげパーマが広く認知されるようになり、マツエクサロンの数も増えています。他店との差別化をはかり、マツエクサロンで成功をめざすには、次のようなポイントを意識するとよいでしょう。

技術力のほかマネジメント力をつける

「マツエクサロン成功のコツは、施術スキルの高さ」と考えている人も多いかもしれません。もちろん技術力は大切ですが、それに加えて必要なのが、マネジメント力です。美容業界は常に進化を続けており、新しい技術やトレンドのキャッチアップが欠かせません。積極的に情報を集め、顧客ニーズに適切に対応することが、マツエクサロン成功への近道といえるでしょう。

リピーター獲得のための施策を考える

安定した売上を上げるには、新規客だけではなくリピーターの獲得が重要です。一般的に、マツエクは約3~4週間に1度のサイクルでリペア、またはオフして付け替えをします。定期的に通ってもらえるように、質の高い接客やサービスを心掛けるほか、スタンプカードや次回使えるクーポンの発行などを検討するのもよいでしょう。また、マツエクに加えて、まつげパーマや眉毛スタイリングなどのメニューをそろえ、アイビューティーにかかわる複合的なサービスを提供するのもひとつの方法です。

リスク管理を徹底する

目元を施術するマツエクは、施術によって目や肌にトラブルが起こる可能性がゼロではありません。接着剤(グルー)による肌のかぶれなどを避けるために、施術前のヒアリングでは、必ずアレルギーのチェックを行いましょう。また、万が一のために、眼科医と提携しておくのもおすすめです。そのほか、施術に起因するお客さまへのトラブルに備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険などの保険に加入しておくとあんしんです。

マツエクサロンを開業するならキャッシュレス決済の導入がおすすめ

マツエクサロンの開業準備と並行して検討したいのが、キャッシュレス決済の導入です。キャッシュレス決済を導入すれば、お客さまは、現金の持ち合わせがなくても、思い立ったタイミングですぐに施術の予約ができます。また、当日の施術内容も、手持ちの現金を気にせずに追加がしやすくなります。顧客満足度の向上や顧客単価アップをめざす上でも、キャッシュレス決済は有効な手段となるでしょう。

新規オープンするマツエクサロンでキャッシュレス決済を導入するなら、おすすめなのがd払いです。d払いは、スマートフォンのアプリを使って行うキャッシュレス決済です。d払いなら9,000万人を超えるdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めるでしょう。
また、ドコモでは、d払い加盟店で利用できる「スーパー販促プログラム」を提供しています。「スーパー販促プログラム」をつかえば、お客さまに加盟店からのメッセージやキャンペーン情報を配信でき、集客や利用単価アップといった施策ができるようになります。
マツエクサロン開業にあたり、キャッシュレス決済の導入をお考えの場合は、ぜひ、ドコモのd払いをご検討ください。

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よくあるご質問

  • マツエクサロンを開業するにはいくら必要ですか?

    日本政策金融公庫の「2023年度新規開業実態調査」によると、開業資金(全業種)の平均は1,027万円、中央値は550万円です。ただし、実際にかかる費用は、マツエクサロンの立地や規模などによって大きく異なります。開業時には、初期費用に加えて、賃料や光熱費、人件費などの運転資金も考慮して資金を準備します。

  • マツエクサロンを開業する順番は?

    開業までの流れは9ステップあります。
    1. コンセプトの設計
    2. 開業形態の決定・物件選び
    3. 資金調達
    4. 内装工事
    5. スタッフ採用
    6. 設備・備品購入
    7. キャッシュレス決済の導入
    8. 広告宣伝
    9. 各種届け出の提出

  • マツエクサロンを独立するにはどうすればいいですか?

    マツエクサロンを開業するときには、開業届けに加えて、所在地を管轄する保健所へ美容所の開設届を提出する必要があります。

監修者プロフィール

黒川一美さん

黒川 一美

日本FP協会 AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学院修了後、IT企業や通信事業者のセールスエンジニア兼企画職として働く。出産を機に退職し、自分に合ったお金との向き合い方を見つけるため、FP資格を取得。現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

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