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2024年2月21日

カフェや喫茶店にキャッシュレス決済は必要?導入メリットを紹介

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近年のキャッシュレス化の流れのなかで、カフェや喫茶店でもキャッシュレス決済を導入するケースが増えています。まだキャッシュレス決済に対応していないカフェや喫茶店でも、「キャッシュレス決済を導入するべきか」「キャッシュレス決済を導入するとどんなメリットがあるのだろうか」と、導入を迷う事業者も多いかもしれません。

最近では、現金決済に対応していない完全キャッシュレスのカフェも登場しています。売上拡大のチャンスを逃さないためにも、キャッシュレス決済の導入メリットをしっかり把握しておきましょう。
ここでは、カフェや喫茶店を取り巻くキャッシュレス決済の現状や、キャッシュレス決済を導入するメリット・デメリットなどについて解説します。

カフェや喫茶店のキャッシュレス決済の現状

カフェや喫茶店をはじめとした飲食業界は、さまざまな業種のなかでも、比較的キャッシュレス決済の導入が進んでいるといわれています。実際のところはどうなのか、キャッシュレス決済の現状について見ていきましょう。

キャッシュレス決済は今後さらに普及する可能性が高い

キャッシュレス決済とは、現金、つまり紙幣や硬貨といった物理的なお金をつかわずに支払いをする方法のことです。代表的なキャッシュレス決済に、クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード(バーコード)決済などがあります。

日本のキャッシュレス決済市場は拡大傾向にあり、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表している「キャッシュレス・ロードマップ2023」によれば、国内のキャッシュレス決済比率は2022年に36.0%に達しました。
さらに、経済産業省が2018年に策定した「キャッシュレス・ビジョン」では、キャッシュレス決済比率を2025年までに40%程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目標としています。このようなキャッシュレス決済推進の動きが加速するなか、キャッシュレス決済に対する消費者ニーズは、今後ますます高くなっていくでしょう。

飲食店におけるキャッシュレス決済の現状

徐々に広がりを見せている国内のキャッシュレス決済市場のなかでも、特にキャッシュレス化が進んでいるのが飲食業界です。経済産業省が2021年に実施した「キャッシュレス決済 実態調査アンケート」によれば、飲食店では85.4%の事業者がキャッシュレス決済を導入しているという結果になりました。

同調査によると、飲食店で導入率が高いキャッシュレス決済の種類は、コード決済(QRコード決済・バーコード決済)です。キャッシュレス決済を導入している飲食店のうち、クレジットカードの導入率は58.3%、コード決済は68.4%となっています。
現在、国内で最も多く利用されているキャッシュレス決済はクレジットカード決済ではありますが、飲食店においては、クレジットカード決済よりもコード決済の方が高い導入率であることがわかります。

その理由として、コード決済は少額決済につかわれるケースが多く、飲食店との相性がよいことが考えられます。特に、カフェや喫茶店では、1回あたりの決済額が1,000円前後であることが少なくありません。スマートフォンひとつでスピーディーに支払いが完了し、こまごまとした小銭のやりとりも不要になるコード決済は、カフェや喫茶店と非常に親和性の高い決済方法だといえます。

さらに、株式会社日本政策金融公庫が2019年に実施した「外食に関する消費者調査結果」によると、飲食店でのキャッシュレス決済について「できるだけ利用したい」と回答した人が51.9%と、半数以上に上ります。カフェや喫茶店でキャッシュレス決済を導入することにより、顧客満足度の向上が期待できるでしょう。

カフェや喫茶店にキャッシュレス決済を導入するメリット

カフェや喫茶店にキャッシュレス決済を導入すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを見ていきましょう。

会計がスムーズ

キャッシュレス決済を導入すると、現金でのやりとりが減り、レジでの会計がスムーズになります。現金決済では、お客さまが財布からお札や小銭を数えて取り出し、店舗側が受け取って確認し、釣銭を渡し、それをお客さまが財布にしまうという、いくつもの工程が発生します。その分、レジが混雑する上、釣銭の受け渡しミスや現金の数え間違いといったヒューマンエラーも起こりやすくなるでしょう。

キャッシュレス決済なら、そのような手間やミスのリスクを軽減し、スピーディーに会計を完了させることができます。さらに、営業終了後のレジ締め作業で大量の現金を数えたり、多額の売上金を銀行に入金しに行ったりする手間も省けます。

機会損失を防げる

キャッシュレス決済を導入すると、より幅広い層の顧客から選ばれる可能性が増えます。キャッシュレス決済の利用者のなかには、「小銭のやりとりが面倒」「スピーディーに会計を済ませたい」などの理由から、現金決済のみの店舗を避けるケースがあります。

実際に、経済産業省が2022年に公開した「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性」では、キャッシュレス決済利用者のうち42.7%の人が、キャッシュレス決済に対応していない飲食店の利用を避けるというデータがあります。キャッシュレス決済を導入すれば、このような機会損失を防ぐことができるでしょう。
キャッシュレス決済の導入は、キャッシュレスのニーズの高い若年層や訪日観光客、忙しいビジネスパーソンなどを顧客として取り込む上でも効果的です。

衛生的

カフェや喫茶店にとっては衛生的に会計を完了させられる点も、キャッシュレス決済導入の大きなメリットといえます。飲食物を扱うカフェや喫茶店にとって、衛生面への配慮は必須です。
キャッシュレス決済なら現金に触れることなく会計が可能なため、衛生面のリスクを減らせます。

防犯対策になる

キャッシュレス決済は、防犯対策としても有効です。1日の売上が現金決済とキャッシュレス決済に分散されれば、結果的にレジで使用する現金は少なくなります。多額の現金を店舗に保管したり、銀行口座への入金のために持ち歩いたりすることがなくなるため、盗難や不正のリスクも軽減できるでしょう。
万が一、空き巣の被害などに遭った場合も、店舗に置いている現金が少なければ被害を最小限に抑えられます。

カフェや喫茶店にキャッシュレス決済を導入するデメリット

さまざまなメリットのあるキャッシュレス決済ですが、次のようなデメリットもあります。キャッシュレス決済の導入時には、メリットと併せてデメリットについても確認しておきましょう。

コストがかかる

キャッシュレス決済を導入するにはコストが発生することがデメリットといえるでしょう。導入するキャッシュレス決済の種類によっては、専用の決済端末設置などの初期費用がかかります。さらに導入後も、キャッシュレス決済のサービスごとに、所定の決済手数料が発生します。
サービスによってはシステム維持費として月額料金が必要になることもあるため、導入前に何にいくらかかるのかを確認が必要です。

また、キャッシュレス決済の導入にあたっては、スタッフ教育なども行う必要があります。アルバイトの人数が多い場合などは、スタッフ教育にも時間がかかってしまうかもしれません。キャッシュレス決済の対応マニュアルを整備するなど、キャッシュレス決済をスムーズに導入するための準備が大切です。

入金までにタイムラグがある

入金までにタイムラグが発生することも、キャッシュレス決済導入のデメリットのひとつです。キャッシュレス決済の売上は、決済事業者ごとの入金サイクルに従って、一定期間が経過してから入金されます。入金サイクルは月1回、または月2回など決済事業者によって異なるため、事前に確認が必要です。入金サイクルを考慮した仕入れ計画を立てておかないと、資金繰りの悪化を招くおそれがあります。現金決済のように、売上と同時に現金が手元に入るわけではないので注意しましょう。

カフェや喫茶店におけるキャッシュレス決済の選び方

キャッシュレス決済には、いくつかの種類があります。カフェや喫茶店でキャッシュレス決済の導入を検討する際には、メニューの価格帯や客単価、顧客層などに応じて、それに適したキャッシュレス決済を選びましょう。
キャッシュレス決済のなかでも、カフェや喫茶店で利用しやすいのがクレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード(バーコード)決済です。それぞれの特徴を知り、店舗に適したキャッシュレス決済を検討してください。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、国内で最も多く利用されているキャッシュレス決済です。実店舗やオンラインショップ、公共料金の支払いなど、利用できるシーンも幅広く、世代を問わずつかわれているキャッシュレス決済方法だといえます。カフェや喫茶店で利用する場合は、店頭に設置した決済端末のカードリーダーにクレジットカードを通すか、クレジットカード(またはカードを登録したスマートフォン)をかざして決済します。

電子マネー決済

電子マネー決済は、電子化したお金をつかった決済方法です。大きくわけて「交通系」と「流通系」の2種類があり、専用カードやスマートフォンアプリなどにチャージしたお金で支払います。チャージ限度額や1回あたりの利用限度額が定められているため、少額決済の多いカフェや喫茶店には向いているキャッシュレス決済といえるでしょう。特に、駅から近い店舗では、交通系電子マネーのニーズが高いと考えられます。

QRコード(バーコード)決済

QRコード(バーコード)決済とは、決済専用のスマートフォンアプリをつかい、決済用のコードを読み取ることで支払いを行う方法です。利用者がスマートフォンに提示したコードを店舗がスキャンする「ストアスキャン方式」と、店頭に設置したコードを利用者がスマートフォンで読み込む「ユーザースキャン方式」の2種類があります。このうち、ユーザースキャン方式は決済端末が不要なので、基本的に初期費用がかかりません。

QRコード(バーコード)決済は、飲食店で最も多く導入されているキャッシュレス決済です。少額の決済に向いている点と、スマートフォンひとつで支払いが完了する手軽さが、飲食店と親和性が高いのです。
さらに、QRコード(バーコード)決済アプリのなかには、同じアプリを利用している人同士で個人間送金が可能なものもあります。個人間送金ができると、複数人でカフェ・喫茶店を利用して割り勘をする際に非常に便利です。

キャッシュレス決済については、下記の記事をご覧ください。

キャッシュレス決済とは?種類やメリット・デメリットを徹底解説

  • キャッシュレス

カフェや喫茶店にキャッシュレス決済を導入するならQRコード(バーコード)決済がおすすめ

カフェや喫茶店は、キャッシュレス決済のニーズが高い業種です。なかでも飲食店に多く導入されているのが、手軽かつスムーズに少額の決済ができるQRコード(バーコード)決済です。小規模な店舗などで「キャッシュレス決済の導入費用を抑えたい」という場合でも、QRコード(バーコード)決済でユーザースキャン方式を選べば、基本的に初期費用はかかりません。

カフェや喫茶店にQRコード(バーコード)決済を導入するなら、ドコモのd払いがおすすめです。d払いは、スマートフォンのアプリをつかって行うキャッシュレス決済。d払いなら、9,000万人を超えるdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めるでしょう。
また、ドコモでは、d払い加盟店で利用できる「スーパー販促プログラム」を提供しています。「スーパー販促プログラム」をつかえば、お客さまに加盟店からのメッセージやキャンペーン情報を配信でき、集客や利用単価アップといった施策が可能です。
カフェや喫茶店にはじめてキャッシュレス決済を導入するなら、ぜひドコモのd払いをご検討ください。

※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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よくあるご質問

  • カフェ/喫茶店がキャッシュレス決済を導入するメリットは?

    カフェ/喫茶店がキャッシュレス決済を導入するメリットは、会計がスムーズ、機会損失を防げる、衛生的、防犯対策になるなどがあります。

  • カフェ/喫茶店がキャッシュレス決済を導入するデメリットは?

    カフェ/喫茶店がキャッシュレス決済を導入するデメリットは、初期費用や決済手数料などのコストがかかる、入金までにタイムラグがあること(入金サイクルは月1回、または月2回など、決済事業者によって異なります)です。

監修者プロフィール

黒川一美さん

黒川 一美

日本FP協会 AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学院修了後、IT企業や通信事業者のセールスエンジニア兼企画職として働く。出産を機に退職し、自分に合ったお金との向き合い方を見つけるため、FP資格を取得。現在は3人の子育てをしながら、多角的な視点からアドバイスができるFPを目指して活動中。

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