2023年1月20日

美容室にキャッシュレス決済を導入するメリットとは?現状や普及率についても解説

キャッシュレス

経営ノウハウ

個人事業主

美容室を経営している事業者さまは、店舗にキャッシュレス決済を導入すべきかどうか悩んでいるのではないでしょうか。キャッシュレス決済のメリットは理解しているものの、初期導入費用や決済手数料はできるだけ抑えたいですよね。

経済産業省の調査によると、お客さまの約4割はキャッシュレス決済非対応の店舗利用を避けるといいます。機会損失を避けるためには、キャッシュレス決済の導入は必須といえるのではないでしょうか。本記事では、美容室にキャッシュレス決済を導入するメリットや、キャッシュレス決済の現状・普及率について解説します。

キャッシュレス決済の現状は?約3人に1人が利用している

経済産業省の調査によると、約3人に1人(32.5%)がキャッシュレス決済を利用しています。10年前の決済比率が14.1%だったことを考慮すると、キャッシュレス決済の普及が進んでいるといえるのではないでしょうか。政府は今後もキャッシュレス決済を推進するとしており、2025年6月までに決済比率を4割程度まで増加させることをめざしています。

キャッシュレス決済比率の内訳は、以下のとおりです。

  • クレジットカード27.7%
  • デビットカード0.92%
  • 電子マネー2.0%
  • QRコード決済1.8%

キャッシュレス決済の導入状況は?

業種別の導入状況を見てみましょう。経済産業省の調査「キャッシュレス決済実態調査アンケート集計結果」によると、アンケートに回答した全業種の事業者1,189社のうち約7割がキャッシュレス決済を導入しています。業種別に見ると飲食業(85.4%)や小売業(88.3%)、観光業(86.7%)ではキャッシュレス決済比率が高く、一次産業や製造業、建設業ではキャッシュレス化があまり進んでいません。

全事業者でのキャッシュレス導入状況は、以下のとおりです。

  • クレジットカード55%
  • 電子マネー25%
  • QRコード決済55%

導入しているキャッシュレス決済の内訳は、クレジットカードとQRコード決済がそれぞれ55%で、半数以上の事業者が利用していることになります。先ほどの調査(2021年のキャッシュレス決済比率)では、キャッシュレス決済の利用率は32.5%でしたが、多くの事業者はお客さまのニーズに応えられるように、キャッシュレス決済の導入を進めていることがわかります。

美容室におすすめのキャッシュレス決済の種類

美容室におすすめのキャッシュレス決済の種類は、以下のとおりです。

  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • QRコード決済

クレジットカード

キャッシュレス決済のなかで、最も利用されている決済手段です。クレジットカード決済を導入するためには決済端末が必要になりますが、お客さまのニーズに応えるためにできるだけ導入しておきたい決済手段といえます。

電子マネー

ICカードやスマートフォンの電子マネーを利用して、代金を支払う方法です。電子マネーを使えるようにするためには、タッチ決済に対応した端末を準備する必要があります。導入後は端末にかざすだけで決済が完了するため、衛生的かつスムーズな決済が可能になります。

QRコード決済

スマートフォンのアプリを利用して代金を支払う方法です。QRコード決済には、お客さまが店舗に設置してあるQRコードを読み取って支払う「ユーザースキャン方式」と、お客さまが提示したQRコードを店舗側が読み取って支払う「ストアスキャン方式」があり、どちらかを選択して導入することになります。

ストアスキャン方式は1台で複数のQRコードを読み取れるため便利ですが、決済端末が必要になるため初期導入費用がかかります。一方、ユーザースキャン方式の場合は無料で店舗に導入できる場合が多いため、初期導入費用を抑えたい場合はユーザースキャン方式を選ぶとよいでしょう。

美容室にキャッシュレス決済を導入するメリット

美容室にキャッシュレス決済を導入するメリットは、以下のとおりです。

  • 集客・売上アップが見込める
  • レジ締めにかかる手間を軽減できる
  • 機会損失の回避につながる

集客・売上アップが見込める

各社が行っているキャンペーンやクーポン配布によって、集客・売上の向上が見込めます。QRコード決済を導入する場合は、利用できる店舗として存在をアピールできるほか、各社のポイント還元キャンペーンや割引クーポンの利用を目的とするお客さまも見込めます。

また美容室は比較的客単価が高いため、キャッシュレス決済が利用できることによりメニューの追加や商品の購入につながるかもしれません。

レジ締めにかかる手間を軽減できる

経済産業省の調査によるとレジ締め作業には多くの時間が費やされており、レジ1台・1日あたり平均約25分かかっています。決済手段が現金のみの場合はレジの現金残高の確認に時間がかかるだけでなく、売上データの集計や釣り銭の準備にも手間がかかります。

キャッシュレス決済を導入すれば1日の売上をデータで管理できるようになるため、レジ締めにかかる時間や負担を大幅に軽減できます。美容室では技術者がレジ締めの作業を行うことも多いため、少しでも作業が軽減できれば労働環境の改善にもつながるのではないでしょうか。

機会損失の回避につながる

経済産業省の調査によると、お客さまの4割強は「キャッシュレス決済が導入されていない店舗の利用を避ける」と回答しています。店舗ではキャッシュレス決済を導入しない理由として「お客さまからの要望がない」「手数料の高さ」などを挙げていますが、キャッシュレス決済を利用したいお客さまを逃しているかもしれません。

また、「現金の持ち合わせがない」「今月は出費がかさむからまたの機会に」と思っているお客さまでも、キャッシュレス決済なら利用しやすい場合もあります。カラーやトリートメントなどの高単価のサービスが多い美容室だからこそ、機会損失を回避するためにキャッシュレス決済を導入してみてはいかがでしょうか。

美容室にキャッシュレス決済を導入する際の注意点

美容室にキャッシュレス決済を導入する際の注意点は、以下のとおりです。

  • 導入するサービスによっては初期費用がかかる
  • 決済手数料がかかる
  • 売上の入金に時間がかかる

導入するサービスによっては初期費用がかかる

クレジットカードや電子マネーといった決済手段を導入する場合は、専用の端末が必要になります。決済端末の初期費用は導入する会社にもよりますが、1〜5万円ほどを目安とするとよいでしょう。また初期導入費用ではなく、月々の利用料金や決済手数料に上乗せして、費用を支払う場合もあります。

初期費用を負担に感じる場合は、政府の補助金制度を利用するとよいでしょう。現在政府ではキャッシュレス決済を推進しており、キャッシュレス決済端末の導入にかかる費用について補助金を給付しています。審査が必要なものもあるため必ず補助金を受取れるわけではありませんが、補助金を利用することで初期費用の負担を軽減することができます。

今後はさらにキャッシュレス決済の利用が増えることが予想されるため、今のうちに決済端末などの準備を進めておくことをおすすめします。

決済手数料がかかる

キャッシュレス決済を導入する場合は、売上のうち一部を決済手数料として支払うことになります。決済手数料は利用するサービスによって異なりますが、約2〜7%ほどの手数料を目安とするとよいでしょう。決済手数料を負担に感じるかもしれませんが、キャッシュレス決済を導入することで多くのメリットを享受できます。

現在は各社のキャンペーンによって決済手数料がかからない場合もあるため、店舗にキャッシュレス決済を導入しようか悩んでいる事業者さまは、決済手数料が無料になるキャンペーンが実施されているうちに効果を試してみてはいかがでしょうか。

売上の入金に時間がかかる

導入するサービスによっては、売上の入金に時間がかかるものもあります。入金サイクルが月1回または2回のものもあるため、すぐに売上の入金が必要な場合は入金サイクルの短い会社のキャッシュレス決済を導入するとよいでしょう。

経済産業省の調査によると、「月1回または2回のサイクルでも対応可能」と回答している事業者の割合が高くなっています。

キャッシュレス決済ならd払いがおすすめ

d払いは、ドコモが運営するQRコード決済サービスです。d払いなら初期費用を抑えてキャッシュレス決済が導入できるほか、dポイントユーザーによる集客・売上アップも見込めます。

d払いの導入をおすすめする理由は、以下のとおりです。

  • dポイントによる集客・売上アップが見込める
  • ドコモのスーパー販促プログラムを利用できる
  • 今なら決済手数料が無料で利用できる

dポイントによる集客・売上アップが見込める

d払いの強みは、約9,040万人のdポイントユーザーがいることです。d払いを導入することで、さまざまなキャンペーンやクーポンによってお客さまにアプローチできるようになるため、新規顧客獲得も見込めます。

また、dポイントは年間2,700億ポイントも利用されているため、dポイントユーザーが来店した場合はdポイントによる売上アップも見込めます。d払いを導入して、集客・売上アップをめざしましょう。

ドコモのスーパー販促プログラムを利用できる

ドコモでは、d払いの加盟店を対象とした「スーパー販促プログラム」を提供しています。スーパー販促プログラムとはdポイント・d払いを利用したお客さまのデータを活用した販売促進ツールのことで、店舗に来店したことがあるお客さまに対して特別なクーポンやチラシ、メッセージを送ることができます。

お客さまのデータは自動的にストックされ、「優良顧客」「一般顧客」「休眠顧客」といったようにお客さまをグループ単位で管理することもできます。特別なクーポンを「休眠顧客」のみに配信することもできるため、お客さまの再来店を促せるのではないでしょうか。

今なら決済手数料が無料で利用できる

d払いではWebサイトから新規で申込んだ場合、2023年9月末まで、決済手数料2.6%が無料になるキャンペーン*1を実施しています。キャッシュレス決済の手数料を負担に感じていた事業者さまは、この機会にd払いを導入して効果を試してみてはいかがでしょうか。

キャンペーンの詳細はこちらからご確認ください。

*1 メルペイとの共通QRコードを利用した場合。

美容室にd払いを導入する手順は?

美容室にd払いを導入する手順は、以下のとおりです。

1. Webサイトから申込む
2. メールで届く審査結果を待つ
3. 店舗用ステッカーなどのスタートキットが届くと利用を開始できる

d払いなら、簡単な3ステップで店舗にキャッシュレス決済を導入できます。Webサイトからの申込みは最短5分で完結するため、お気軽に申込みしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

美容室にキャッシュレス決済を導入することで、レジ締めにかかる時間を短縮できるほか、新規顧客獲得も見込めます。できればクレジットカードや電子マネーも導入しておきたいところですが、初期導入費用がかかるため無理に導入する必要はないでしょう。

d払いなら、初期費用をかけずにQRコード決済を導入できます。スタートキットが届けばすぐにキャッシュレス決済の環境が整うため、d払いを店舗に導入して効果を検証してみてはいかがでしょうか。

※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

執筆者プロフィール

三浦雅也さん

三浦 雅也

CFP(R)/ファイナンシャル・プランナー/ライター
大学卒業後、難しい用語を使わずにわかりやすくお金の知識を伝えたいと考え、独立系のFP事務所、保険会社での勤務を経てファイナンシャル・プランナー、ライターとして独立。現在は執筆活動を中心に行っており、クレジットカード、保険、税金に関する記事を執筆している。

https://fp-right.com
https://twitter.com/jagu_244