1イラストレーターになってから一番苦労した経験は何?また、それをどう乗り越えましたか?
これまでに一番苦労した経験について教えてください。
請求書や確定申告など、クリエイティブ以外の事務的な仕事ですね。
フリーランスとして避けては通れないものばかりですが、独立した当初はそういうことをしなければならないなんて全然想定していませんでした。
クライアントから「見積もりをください」と言われて初めて「見積もり 書き方」と調べて。
一つひとつ何かが起こるたびに調べて乗り越えていきました。
自分の仕事の値段を決めるのは難しくなかったですか?
そうですね、基本的に私は自分から「いくらです」と提示することはあまりなく、クライアントの予算感を伺いながらすり合わせていくことが多いです。
最近はアプリサービスなどでイラストを安売りする人が増えているので、イラストの相場がどんどん下がっているんです。
だからといって薄利多売をしてしまうと、生活が成り立たない。
非常に難しい部分ではありますが、コミュニケーションを取りながら契約しています。
確定申告に関してはいかがですか?
ただただがんばりました。
昔は税務署の人に何度も「こうやってやるんだよ」と教わりました。
会社員であれば、こうした事務作業を自分でする必要はなくなります。
YAGIさんはそれでもフリーランスでいたかったのでしょうか。
はい。
会社に入ったとしても、自分の性格的に絶対に結局また一人でやりたくなると思いました。
クリエイターとしての大変さや苦労はありましたか?
あまりないですね。
基本的に全部楽しんで描いています。
私の仕事は主にシュール系なので、おもしろいことを考えているうちに楽しくなってきちゃうんですよ。
自分でニヤついていることもあります。
ネタに困ることはないのでしょうか。
ありませんね。
意識してインプットされている?
いや、特に意識してはいないです。
ただ、日々のニュースにネタは転がっていますし、思いついたら書き留めるようにはしています。
あとは、インターネットを見て、素敵な色合いのデザインを見つけたら覚えるようにしたりですとか。
これはイラストに限らず、例えばYouTubeのサムネイルのデザインで「いいな」と思うこともあります。
インプットしようと意識していなかっただけで、自然とおこなってきたんでしょうね。
「趣味を仕事にするのは大変だ」と言われることがありますが、YAGIさんにはそうしたつらさはありますか?
ないですね。
個人的には、好きじゃないことを仕事にする方がつらいと思います。