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私が「明るい占い師」になったワケ
占いをもっと身近に感じてほしいから
【占い師・海】 <後編>

目次
  1. 占い師になってから一番苦労した経験と乗り越え方は?
  2. 占い師になってから一番嬉しかった瞬間は?
  3. 今後の展望やご自身の将来のビジョンは?

人はどのようにして人生の道を選択し、壁を乗り越え進むのか。各界で活躍する方の人生ストーリーから紐解きます。今回は、占い師の海さんをご紹介。

前回は、占い師になった経緯や向いている人の特徴について伺いました。後編となる今回は、海さんが占い師になって経験した苦労、やりがいを感じた瞬間についてお話を伺いました。

1占い師になってから一番苦労した経験と乗り越え方は?

海さんが占い師になってから、一番苦労したことについてお聞かせください。

周りの人から恨まれたり、誹謗中傷を受けたりしたことですね。
占い師には豊富な人生経験が必要なこともあり、私のように若いうちに占い師になる人は少ない上、明るい雰囲気も占い師としてマイノリティなんです。
そこに批判的な目を向けられがちなことが一番大変でしたね。

また、占い師としてのキャリアに対する考え方が違う点も、周りからネガティブに見られる要因になっているのかもしれません。
「何件予約を取りたい」「こういう占い師になりたい」と明確な目標を持っている占い師が多いなか、私は研究から入り、流れで占い師になったところがある分、明確な目標がないんですよ。

とはいえ、私も真剣に占いに向き合っていますし、自分なりの道を模索してもいますが、明るい性格が影響して、「占い師は人の悩みを扱うのに、なんでこの人はこんなに楽しそうなんだ」と思われちゃうのかもしれません。

軽い気持ちで占い師になったと思われてしまうことが多いということでしょうか?

そうそう。
全然、そんなことはないんです。
占いは人の精神を扱うものですし、「占い師」と肩書を持ってやっている以上、プロとしてきちんと取り組んでいるんですが、若い上に明るいと、どうしても軽そうに見られちゃうんですよね。

店舗に直接クレームを付けられたこともありますし、インターネット上に書き込まれているのを目にしてしまったりもして、「うわー」と思ったこともあります。
同業者に批判的なコメントを書かれたときには、人を救う側の人間が人を傷つけるようなことをするのかと驚きました。

落ち込んでしまいそうです。
海さんはどのようにメンタルを守ってきたのでしょうか。

最初は友達に相談していましたね。
今はありがたいことに、所属している占い館には個性ある占い師が多く、「こういう嫌なことがあったんです」と話しやすい環境なんです。
「気にしない方がいいよ」と言ってもらえるのは心強いですね。

ネガティブなできごとで逆に運が上がるという見方もあるので、そういう考え方に意識的に変えてもいます。

あとは、自然と自分の運命なんだなと受け入れるようにしています。
学生時代にスポーツをやっていたころから、なぜか私は誹謗中傷を受けることが多かったんです。
私の生年月日を占いで見ると、人から恨まれやすいという結果が出るんですよ(笑)。
だから、これはもうそういう運命なんだから仕方ないなって思うようにしています。

受け入れてしまうんですね。
お客様とのやり取りで困ったことはありましたか?

占い結果が気に入らなかったお客様に怒られてしまったことはありますね。

自分の求めている答えがほしいということでしょうか。

そうです。
でも、相手の欲している答えを言うのは、本当にその方のためにはならないんですよね。
相手を喜ばすために嘘をつくことになってしまうと、ゆくゆく「言っていたことと違うじゃないか!」と思われてしまうでしょうし、そもそも嘘をつきたくもありません。

そのため、そうしたお客様には「納得のいく答えじゃなくて申し訳ありません」と謝った上で、「占いではこういう結果が出ていますが、ご自身の考えを大切にした方がいいと思います」とお伝えしました。
私の言っていることがすべてではないですから、と。

占いは絶対ではなく、参考だよと。

そうです。
目に見えないことを扱う以上、納得できない人がいるのは仕方がないですから。
実際に占われたことが身に起きてくれば納得できるようになっていくとも思いますしね。

2占い師になってから一番嬉しかった瞬間は?

占い師になってから、うれしかった瞬間やエピソードについても教えてください。

やっぱり、お客様から「先生のおかげで人生が変わった」とか「先生に相談すると、いいことが起きるんですよ」と言われたときには、とてもうれしい気持ちになりますね。

あとは、継続して利用してくださっているお客様から「先生とただお話したくて」と言っていただけるのもうれしいです。
出会いは占い師とお客様という形なんですが、そこを超えて語り合える仲になれることがあるんですよ。
お客様の考えを聞くことで自分の学びになることもあります。

リピーターの方は、どれぐらいの頻度で占いに来られるんですか?

オンライン占いでは、待機するたびに来てくださる方もいらっしゃいます。
月1ペースで、何かあれば連絡をくれる友達みたいになっている方もいますね。
本当に頻度が多いと、ほぼ毎日鑑定にいらっしゃる方もいます。

3今後の展望やご自身の将来のビジョンは?

今後の展望を教えてください?

占いをもっと身近に感じてほしいなと思っています。
小さいころ、不思議な体験をして怖い思いをしたり、それを人に信じてもらえず悲しい思いをしたこともあったので、目に見えない世界を信じている人のために何かできないかなと。

占いも目に見えないものの一つで、どこかあやしいものだと思っている方もいるでしょう。
ですから、占いを身近に感じてもらえる活動をしたいなと思っています。
占いをしているだけでは興味のある人にしか関われないので、占いと何かを組み合わせてみたいなと模索中です。

最近、幼稚園児や小学生向けに占いカードを作り、占いに親しんでもらえるイベントを開催しました。
こんな風に、占いと何か別のものを組み合わせて、もっと多くの人に占いに親しんでもらいたいと思っています。
まだ模索段階なんですけどね。

夢だった小学校の先生とは異なる形ですが、子どもとの関わりを持てているんですね。

そうなんです。
占い師は「先生」と呼んでもらえる立場ですしね。
実際に講座やレッスンも受け持っていますし、描いていた「先生」とは別の形ではあるけれど、ある意味で夢が叶ったのかなと思っています。

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