シェアする
Twitterでシェア Facebookでシェア

「傷」がある人は素質あり!?
占い師になるには、海さんに聞いてみた
【占い師・海】 <前編>

目次
  1. 占い師としての仕事内容は?
  2. 占い師を目指したきっかけは?
  3. 占い師になるには、どのような経験・素質が必要?
  4. 占い師になるには、どのような勉強が必要?独学の方法とは
  5. 占い師に向いている人の特徴は?

人はどのようにして人生の道を選択し、壁を乗り越え進むのか。各界で活躍する方の人生ストーリーから紐解きます。今回は、占い師の海さんをご紹介。

小学校の先生を目指していた海さんが占い師になったきっかけ、占い師に向いていると思う人の特徴とは。お話を伺いました。

1占い師としての仕事内容は?

海さんのお仕事について教えてください。

恵比寿にある、占いサロンクラージュに所属し、占い師として働いています。
対面のものだけではなく、電話占いやLINE、チャットなどを用いたオンライン占いにも対応。
また、占いだけではなく、占い師になりたい人向けにレッスンをする講師業もしています。

占いには手相やタロットなどさまざまな種類がありますが、海さんはどのような占いをされているんですか?

西洋系の占術から占いの世界に入っていったんですが、お客様が求めるものに応えられるよう、四柱推命など東洋系の有名な占術も扱うようになりました。
自分のことをさらっと知りたいときには西洋系の占いが適しているんですが、良いことも悪いことも含めて人生をはっきり見てほしい方には、東洋系の占術の方が向いているんですよ。

相談内容によって占術を使い分けられているんですね。
どのような相談が多いですか?

1番多いのはやはり恋愛関係ですね。

2占い師を目指したきっかけは?

昔から占い好きだったんですか?

占いに行ったことはありますが、占い好きだったわけでも、占い師になりたいと思っていたわけでもないんですよ。

両親が教師で、子どもの頃から先生になるのが夢でした。
スポーツをずっとやってきたこともあり、体育の先生になりたかったんですが、ケガで断念せざるを得なくなってしまって。
そこからは小学校の先生を目指し、教員免許も取ったのですが、採用試験に受からなかったんです。

卒業後は、アルバイト先のペットショップにそのまま就職。
ただ、労働環境が厳しく倒れてしまったこと、教員の道を諦めきれなかったことから、非常勤の先生になりました。

夢を叶えられたんですね。

はい。
でも、いざ先生になってみると、思い描いていた先生や教育現場と現実の違いに直面してしまって。
両親から厳しい話を聞くこともあって、正規の試験に受かっていない自分にやれるのかと自信がなくなっていったんです。

半年ほどの契約期間を終えたあとは、接客業や事務の仕事をしながら、アルバイトでインストラクターや体操教室など、子どもに何かを教える仕事をしていました。
システムエンジニアなどIT系の仕事や営業職も経験しています。

占い師になったのは、いつごろですか?

27歳です。

きっかけは何だったのでしょうか。

26歳のとき、精神世界に興味を持つようになったからですね。
私はもともと勘が強く、小さいころから目に見えない存在が見えてしまうことがあったんです。
母や祖母も勘が強いので、そういう家柄なんでしょうね。

また、占い師に言われたことが次々と本当のことになる体験もしました。
とくに印象的だったのは離婚を言い当てられたときで、占いをしてもらった当時は全然そんなことを考えていた訳ではなかったので、現実になったときには驚きましたね。

離婚後に、自分と偶然やタイミングが合う、立場の違う異性に出会った後、不思議な感覚になったり、体調を崩したりして、自分の身に何が起きているのかを調べるために精神世界のことを調べ始めたところ、占いにも興味を持ち始めました。
ですから、最初は占いというより、「不思議なことが起きる人ってどんな人なんだろう?」という研究からスタートしたんですよ。

そこから、友達に「勉強した知識を活かして占いをやってみたら?」と言われたこともあって、友達や困っている人の役に立てばいいなという気持ちで、YouTubeでの占い配信や無料占いを始めたんです。
その活動をSNS上でやっていたことから、「占い師になりませんか?」とスカウトがきたのが占い師になった直接のきっかけです。

スカウトを受けて「なろう!」と思ったんですか?

はい。
精神世界のことを話していると、変わった人に見られてしまいがちなんですよね。
若いととくにそう思われがちなので、ちゃんと占い師という肩書を付けて、目に見えないことは占術で証明できるということを研究していきたいなと思ったんです。
あまりいないタイプの占い師だと思います。

占い師一本で生活できるのでしょうか。

人によります。
私はありがたいことに3ヶ月ほどで軌道に乗りましたが、難しい方もいます。
オンライン占いですと待機時間ばかりになってしまうこともありますし、占い館は場所によって来客数がまちまちですから。

認知度と環境によって食べていけるかどうかが変わってくるので、実績を積んで所属場所を変えたり、SNSを活用して認知度を上げたりするのが大事でしょうね。

3占い師になるには、どのような経験・素質が必要?

海さんの思う、占い師になるための経験・素質は何ですか?
特別な素質が必要なのでしょうか。

特別な力がなくても、占い師にはなれると思います。
生年月日や血液型、星座など、占術を使って「あなたはこういう傾向が出やすいですよ」「だからこういうアドバイスができます」と伝えることはできますから。

あえて必要な素質を挙げるなら、自分の勘を信じている人、意味にとらわれない人、いろいろな人の気持ちがわかる人でしょうか。

人間には勘が昔から備わっています。
悪い勘ほどよく当たると言われるのは、まさに身を守るために備わっているからなんです。
でも、言葉や意味にとらわれたり考えたりすることで、勘が使えなくなっていくんですよね。

私は基本的に占いは自分の勘を使えば当たるんじゃないかと思っています。
ですから、あれこれ考えたり意味にとらわれたりしない人には占い師になる素質があるのかなと思います。

4占い師になるには、どのような勉強が必要?独学の方法とは

占い師になるには、どのような勉強をすればいいのでしょうか。

私が最初に勉強したのは、西洋占星術と呼ばれる星座占いが元になっている占術です。
占術ができる方が開いているお茶会や講座に行く機会があり、そこで学びました。

その後、友達から「タロットカードをやってみなよ」と言われたのを機に、タロット占いを独学で勉強。
占い師になったあとに始めた東洋系の占術は、実績のある方に教わりに行きました。

タロットカードは独学でも身に付けられますが、東洋系の占術のようにさまざまな流派があり、独学だと難しいものもありますね。

独学の方法、レッスンや講座の選び方について、アドバイスはありますか?

独学の場合は、実績のある占い師が書いている本を読むこと。
インターネット上の情報には間違ったものもありますから。
そして、学んだあとの実践が大切だと思います。

自分自身のこと、友人や家族など周りの人を占ってみましょう。
自分のことだと、実際に占いの結果と照らし合わせられます。
私もよくやっていました。

講座や師匠を選ぶときには、講師や師匠がきちんと実績のある占い師の人かどうかを調べるといいでしょう。
中には研究家の方もいるのですが、現場で経験を積んでいる占い師に教わると、伝え方など占術以外のことも学べますよ。

5占い師に向いている人の特徴は?

海さんが思う、占い師に向いている人の特徴は何ですか?

人生経験が豊富な人ですね。
特に、転職ばかりしてきたとか、不倫や離婚をされた経験があるとか、傷となるようなものを持っている人、自分って不幸だなと思う人は意外と占い師に向いていると思います。
私自身、親の離婚、ケガによる挫折、自分の離婚など多くの経験をしてきたおかげで、同じような経験をしてきたお客様の気持ちを想像しやすいところもあると考えています。

また、つらいことがあっても前向きでいられる人も占い師に向いているのではと思います。
雰囲気が暗い占い師や、酷い言い方をする占い師は人気が出なかったり愚痴だけ言いたいお客様ばかりが寄ってきたりしてしまいます。
お客様と一緒に悪い方に傾くのではなく、悪いことでも前向きに伝えられ、悩んでいる人を応援し、元気にできる人が向いているのかなと思いますね。

<後編はこちら

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
ご協力ありがとうございました
Related Stories

関連ストーリー

この記事を読んでいる人は、こんな記事も読んでいます
シェアする
Twitterでシェア Facebookでシェア

マイマガジン

旬な情報をお届け!随時、新規ジャンル拡充中!