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複業は「普通の人」にだってできる。
人生がもっと楽しくなる複業のススメ
【複業占い師・林知佳】

目次
  1. 無理なくマイペースで始めた複業
  2. 「好きなこと」を複業にするための3ステップ
  3. 小さな目標を決めて動いてみる

人生を彩り豊かに生きている人は、どんなことを実践しているのか。マイマガジン・ライフの掲載者を再度取材し、彩り豊かに人生を送るコツを伺います。今回は、複業占い師の林知佳さん。

失恋をきっかけに占いにハマり、その経験を活かそうと複業として占い師を始めた林さん。複業生活を始めてから仕事も人生も楽しくなったといいます。複業をする上で林さんが実践したこととは?

1無理なくマイペースで始めた複業

私は大学を卒業してから転職を繰り返しました。
損害保険会社を皮切りに、金融会社、ガス会社、船会社と約10年間で9回の転職を経験。

転職先は、会社の規模やネームバリューで決めていました。
両親を含めた親族の多くが大手企業に勤めていたので、大手企業に勤めることが正義だと信じていたんです。
大手企業に勤めれば親も喜ぶし、周りも私がキラキラした生活をしていると思ってくれる。
当時は大手企業に勤める以外の選択肢は頭にありませんでしたね。

そんな私が今では、企業で働くのではなく、フリーランスとして、企業から業務委託を受けたり、オンライン上で占い師をしたり、会社を経営したりと、いくつもの軸足を持ちながら生きています。

実際に占いで使用するタロットカードと林さん

実際に占いで使用するタロットカードと林さん

ネームバリューを追いかけて生きているときは周りからの見られ方が気になって仕方ありませんでした。
でも、今はそこから解き放たれて楽しい人生を送っています。
複業をすることを通じて自分に自信を持てたのだと思っています。

複数の軸足を持ち、人生が充実するようになったきっかけは、20代後半で経験した失恋でした。

私の誕生日にデートの約束をしていたのですが、彼氏にドタキャンされ、しかも、それ以降連絡が取れなくなってしまったんです。
私はどうしても復縁したくて、わらにもすがる思いで占いに頼りました。
いろいろな種類の占いを試し、気づけば数ヶ月で約30万円も使っていましたね。

でも、結局彼とはうまくいかず、ふと「30万円も使って私はいったい何をしていたのだろう。もったいない」と思い、我に返ったんです。
それと同時に、「占いに30万円も使ったんだから、その経験を活かして私にも占いができるんじゃないか」という気持ちが湧いてきたんです。

私は早速、タロットカードを買ってYouTubeを見るなどして占いの勉強を始めました。
お客さんはネットで募集し、最初の100人は無料で占うことにしました。
平日は会社で働き、夜やお昼休み、土日を使って占いをしていました。
できる範囲で、無理にならないペースで占いを続けていきました。
稼ごうという意識もありましたが、それよりもお客さんが喜んでくれることが次第にモチベーションになっていきました。

口コミで次第にお客さんも増えていき、約100人占った後は自信もついてきたので、少額で料金を頂いてみようと、有料に切り替えました。

料金設定をした後もお客さんは減らず、逆に増えていきました。
料金を頂いているのにお客さんが増えるなんて、自分でも驚きました。
占いを始めてから数ヶ月後には月数万円の報酬を頂けるようになり、「複業占い師」として、メディアの取材を受けたり、テレビ番組に出演したりできるようになったんです。

最初は「副業」から始めた占い師でした。
そこからいくつもの仕事をしていくなかで「複業」に変わっていった感じですね。

2「好きなこと」を複業にするための3ステップ

複業をするようになってから、「複業したいけど何から始めればいいのかわからない」という相談を多く受けるようになりました。
私は相談に対し、複業をするための3つのステップを伝えています。

1つ目は「自分のできることを探して、そのお手伝いをする」。
例えば、料理を作るのが好きな人は、友達に料理を振る舞ってみる。
そこで友達が喜んでくれれば、「自分は人より料理を作るのが得意なんだ」とわかります。
周りに料理を振る舞う回数を増やせば増やすほど、みんなに喜んでもらえるので自信にもなります。

2つ目は「自分の好きなことを提供している人のサービスを実際に受けてみる」。
料理教室に通ってみたり、出張料理サービスを使ってみたりして、料理を作るスキルで報酬を得ている人のサービスを受けてみると、参考になる部分があると思います。

3つ目は「実際に自分でやってみる」。
家事代行サービスに登録してみたり、オンラインで料理教室を開いてみたり。
自分の得意なことがスキルになって報酬をもらえるようになると、さらに自信が生まれてきます。

料理を作るのが好きな人の中には「料理なんて誰でもできる」と思っている人もいるかもしれません。
でも、世の中には料理を作るのが苦手な人もいて、その人たちにとっては「料理が作れる」ことはすごいことなんです。
自分が好きなことを他人に提供してみて、反応を見ると、世間から見た自分のスキルを客観的に理解することができます。

実際、1つ目のステップで何をするのかを考える際は、自分がこれまで生きてきた人生をヒントにしてみてください。
「自分の好きなことってなんだったっけ?」と軽い気持ちから探してみるといいと思います。
自分の好きなことって、普段から何気なくできていて、苦労していないことが多いんです。
例えば料理が好きな人は、時間を忘れるほど料理に没頭できるし、部屋の片づけが好きな人は、誰に言われなくても部屋の整理・整頓ができる。
誰に言われなくても没頭していることが、好きなことに気づく最初のステップです。

周りの人に聞いてみるのもいいと思います。
例えば「私って何が得意に見える?」と聞くと、意外な答えが返ってくるかもしれません。
でも、それが世間から見た自分の得意なことなんだと気づくきっかけになります。

反対に、「できるけど、やりたくない」ことはやらないほうがいいです。
複業において、やりたくないことは絶対に続かないし、楽しくないからです。
「できるし、続けられそう」なところから始めるのがいいと思います。

また、複業をする場合、最初は会社員をしながら始めたほうがいいと思います。
会社を辞めると収入がなくなるし、福利厚生も受けられなくなります。
会社を辞めるという大きなリスクを冒す必要はないと思います。
私も最初は会社勤めをしながら占い師をしていました。

もし、副業が禁止されている会社にお勤めの場合、まずはお金をもらわずにサービスを提供してみることをオススメします。
今は副業解禁の波も来ているので、副業が解禁されるまでは水面下で動いてみるのが良いと思います。

3小さな目標を決めて動いてみる

振り返ってみると、私は特別なスキルがあったわけでもありません。
むしろ転職をたくさんしているので、何か突出したスキルがあるわけではありません。
ただ、他人が見落としてしまうようなチャンスをたくさん拾えたから、いまの複業人生があると思っています。
占い師になったのも、「失恋でたくさんの占いをした」ことをチャンスと捉えられたからだと思っています。

チャンスをものにするためには、とにかく興味があることはなんでもトライしてみることだと思います。
最近、ネットラジオを毎日配信していることもあり、ラジオパーソナリティに興味があって調べてみたら、たまたまパーソナリティの募集を見つけたので、自分の音声を録音して応募したんです。
残念ながら、落選してしまったのですが、主催者の方とやり取りをして、連絡のやりとりができるようになりました。
募集を見つけて応募したことで、主催者の方が私のことを認識してくれたので、行動して良かったなと思います。

複業の第一歩を踏み出すコツは、小さくコンパクトに動くことだと思います。
「●●年で●●万円稼ぐ」と大きな目標を掲げる人がいますが、最初は小さい目標でいいと思います。
大きな目標を設定すると、失敗したときに気持ちが大きくヘコんでしまいます。
まずは自分が成功できる範囲の小さい目標を設定して、小さい成功体験を積み重ねていくことが大切だと思います。

成功体験による小さな幸せを積み重ねていくことで自信につながります。
さらに成功を積み重ねていくともっと大きな自信になり、それが複業につながっていきます。

私は複業を始めてから、毎日を楽しく生きています。
働く時間も自由だし、どんな場所でも働けて、人生の可能性も広がった感じです。
複業をやればやるほど、仕事の種類も増えていくのを実感しています。

複業は人生を彩り豊かにしてくれると思うので、迷っている人こそ、小さいことから始めてみてほしいです。
きっと違う世界が見えると思いますよ。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2021年6月)のものです

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ご協力ありがとうございました
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