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瞑想でネガティブ思考から脱却。
心が変わると人生がより楽しくなる
【心と体のセルフ調整屋ヨガッシュ代表・細見久美恵】

目次
  1. 自分が変わらなければ人生は変えられない
  2. ヨガ・瞑想・姿勢との出会いと「ヨガッシュ」の誕生
  3. ヨガッシュで、その人らしい人生を楽しめるサポートを

人はどのようにして大切にしたい価値観に気づき、人生の軸を見つけるのか。各界で活躍する方の人生ストーリーから紐解きます。今回は、ヨガ・姿勢改善・瞑想のメソッドを取り入れた「ヨガッシュ」のオンライン講座を行う細見久美恵さんをご紹介。

漠然とコンプレックスを抱えていた細見さんは、カナダでのヨガとの出会いを皮切りに、自身が生きやすくなる方法を探し続けました。さまざまな人との出会いから、細見さんが辿り着いた答えとは。お話を伺いました。

1自分が変わらなければ人生は変えられない

幼稚園時代からダンスを習い始めたことをきっかけに、将来はダンサーになりたいと思っていました。
また小学生のときから、漠然とした海外への憧れも抱いていましたね。

学生時代は、なんとなく自分に自信がありませんでした。
見た目に関するコンプレックスが強くて、友達と服を買いに行くと「私って太いな」と思い、写真を撮ると「はあ…」とため息をついていたんです。
別にいじめられたりひどいことを言われたりした記憶はないのですが、根本にネガティブな自分がいました。
自己啓発本や心理関係の本を読んで、自分を変えようともがき続けていましたね。

高3の夏休み。
本場でダンスを学びたいと思い、ひとりで1週間ダンスを習いにニューヨークに行きました。

高校卒業後も海外に行くことしか頭になく、今度はカナダへ。
本当は再びニューヨークに行きたい想いもあったのですが、ワーキング・ホリデーを利用できる国である必要があったので、ニューヨークにバスで行けるカナダのトロントを選んだんです。
ビザの関係上、滞在できるのは1年間でした。

カナダにてワーキング・ホリデーをしていた頃のお写真

カナダにてワーキング・ホリデーをしていた頃のお写真

渡航後、カフェでバイトをしながらダンスの授業を受けていました。
半年くらい経った頃、おもしろい人たちに出会ったんです。
ひとりはメキシコ人で、もうひとりは日本人。
二人とも母国から出てきて、自分のスタイルを持ちながらカナダ文化の中で仕事を何年もしていました。
日本から出てきたばかりの私は、彼らの考え方にかっこよさを感じました。
私からすると波乱万丈にしか思えない人生なのに、「大丈夫」って軽やかに生きている人たちだったんです。

話をする中で、彼らがヨガをしていると知り、自分もヨガを体験しに行きました。
カナダで出会った素敵な人たちみたいに生きたいなと思ったので、同じことをやってみようと思ったんです。

ヨガが身体だけではなく、心にも作用するものだと彼らに教わり、より興味を抱きました。
実際にヨガを体験してみて、いいなと思ったのは先生の雰囲気や伝え方でした。
学生時代からいろいろなバイトをしてきましたが、どこもきっちりしていて窮屈さを感じていたんです。
ヨガの先生の指導には窮屈さがなく、社会で求められるきっちりした感じが合わないと思っていた私にしっくりきました。
夢はダンサーではありましたが、「ヨガでも仕事にできるんじゃない?」とも思いました。

「海外で人生が変わった」と発信している人もいますが、私は実際に行ってみて、生きづらさは場所を変えただけで完全になくなるわけではないと学びました。
結局、どこにいようが自分が変わらなければ何も変わらないんだ」というのが、私が得た気づきでしたね。

1年間の滞在期間を終え、帰国しました。
帰国前に受けたダンスのオーディションの結果が出たら、また渡航しようと考えていたので、海外での生活を考え、ヨガインストラクターの資格を取得しようと教室に通い始めました。

そんなある日、オーディションの結果を手にします。
結果は不合格。
すごくショックで、感情が無になりました。
小さいころからずっと抱き続けてきた夢が、いきなり弾けてしまったようでした。
一時的には無気力になりましたが、数日思いきり落ち込んだら自然と「よし、じゃあヨガをやろう」とスイッチが切り替わりました。

時間とは命であり、他人のために時間を使うことこそ「使命」なのだと悟りました。

2ヨガ・瞑想・姿勢との出会いと「ヨガッシュ」の誕生

資格取得後、フリーランスのヨガインストラクターとして働き始めました。
フリーランスなら多少は自由に働けるのかなとイメージしていましたが、レッスン時間の制約があり、働き方にしんどさを感じていました。

また、ヨガの効果がわかりにくいことに悩みや迷いも抱えていました。
例えば、痩せたい人や肩こりを治したい人がヨガをやれば解決するかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
それならトレーニングのほうが確実でしょう。
「ヨガで考え方が変わりました」と言う人も結構いますが、臨床心理士やカウンセラーなど、心理学のプロには敵いません。

ヨガって何なんだろう、ヨガで私は何をやりたいんだろうと悩むようになりました。
同時に、友達が正社員として働いている様子に憧れとコンプレックスを抱くようにもなり、私も就職してみようと考えました。
就職活動の末、ウェブデザインの会社で働くことになりました。

ただ、やっぱり会社勤めは合わず、結局、1年後に退職しました。
それでも、一度チャレンジしたことで、正社員未経験コンプレックスは解消されましたし、一定の社会経験が積めたので良かったと思っています。
同時に、会社勤めが合わないとわかってしまった以上、これからは自分の手で収入を得て生きていく人生を切り開いていくしかないと腹をくくるきっかけにもなりました。

フリーランス再開後、SNSを通じて姿勢改善の講座を開いている女性と知り合い、彼女の講座を受けてみることに。
姿勢を正すと、ヨガよりも早いスピードで身体がどんどん変わっていく実感がありました。
身体の変化のおもしろさや物理的に楽になるうれしさだけではなく、マインドもこんなに前向きになるんだと驚きました。

また、同じ頃知り合いから「瞑想のモニターになってくれない?」と誘いを受けました。
瞑想は怪しそうとか難しそうという印象があったのですが、実際に体験してみると非常に良かったです。
私が体験した瞑想は1時間×3回コースで、自分の内側に意識を向けるものでした。

一方、ネガティブな自分を変えたいと、もがいてきた私のこれまでの試行錯誤は、自己啓発本やブログを読むなど、全て外側に答えを探しに行くものでした。
しかし、瞑想をしてみて、自己啓発本に答えを見出そうとすることは、「今の自分はダメだ、自分は勉強不足なんだ、もっとがんばらないと」とダメ出ししているとも言え、「外側に答えを求めることは、暗に自己否定になっていたんだ」と気づけました。

それからは自己肯定ができるようになり、周りとのコミュニケーションも格段に楽しくなりましたね。

ヨガ、姿勢、瞑想に触れ、生きやすさを得るには、全ての要素が必要だと思いました。
しかし、既存の仕事では私が思い描くサポートができません。
ヨガインストラクターの役目はヨガの指導ですし、姿勢や瞑想も同じく、それぞれを専門的に教えているインストラクターがいるだけです。

心と身体の両面からアプローチできないかと悶々と考えていたとき、ビジネスコンサルタントに出会いました。
「心と身体の両方をケアしたいですが、その方法がわかりません」と悩みを打ち明けると、「3つを掛けあわせて、『ヨガッシュ』として活動したらいいんじゃない?」とアドバイスをいただいたんです。

エネルギッシュやリフレッシュなど、私がやりたい、伝えたいと思っていることを言語化してもらえ、聞いた瞬間に「やばい!」と思いましたね。
言い表してもらったことで自分がやりたいことがよりクリアになり、パッと目の前が開けました。

左側が過去の細見さん、右側がヨガや姿勢改善を継続したあとの細見さん

左側が過去の細見さん、右側がヨガや姿勢改善を継続したあとの細見さん

3ヨガッシュで、その人らしい人生を楽しめるサポートを

2019年10月から、オンラインレッスンでヨガッシュの活動を始めました。
いきなり瞑想を打ち出すとハードルが高いかもしれないと思い、当初はヨガや姿勢など身体からのアプローチがメインでした。
2020年夏ごろからは、瞑想にも力を入れ始めています。

ユーザーさんからも好評で、これまでどんなレッスンも続かなかったという方が、1年間継続してくださるケースもあります。
マインド面でも、講座終了後に趣味のネイルを仕事にしようと決断した方や、交際者と結婚することにした方など、今までの自分から一歩踏み出せたというご報告をいくつか受けています。
「心が変わることで自分の人生をもっと楽しめるようになるよ」というメッセージを、押し付けることなく、自然に伝えられているのかなとうれしく思っています。

ヨガをしている様子。公園にて

ヨガをしている様子。公園にて

ヨガッシュの活動は、あくまでも「こんな方法があるよ」と伝え、教えることです。
人は外側から変えられないですし、変えようと強制できるものではないと思っています。

私には、コンプレックスや自信のなさ、「変われないんじゃないか」と不安になる気持ちがよくわかります。
根本がそのままだったら、人生そのものが不安や自信のなさに大きく影響を受けてしまうだろうと思うんです。
だからこそ、「ヨガッシュ」という新しい方法を知ってもらいたいなと思っています。

今後は、ヨガッシュの活動に加えて、講座を受けて自分の知恵とヨガッシュを掛けあわせて仕事をしたい人がいたら、その活動をサポートする側にも回りたいです。
また、ファッション関係の事業にもいつか取り組みたいと思っています。
「好きな服を着るために身体を変えたい」とおっしゃる方が多いんです。
まだぼんやり考えている段階ですが、これからファッションについても学んでいきたいと思っています。
自分が動けば、また情報が広がる出会いにも恵まれるかもしれません。

心と身体を変えると、自分をもっと楽しめるようになります。
人生をエネルギッシュに生きられる人がひとりでも増えるよう、これからも活動を続けていきます。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2021年3月)のものです

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