1好きなことを追求して暮らしたい
小学生でゲームセンターの格闘ゲームにハマり、高校生では麻雀にハマりました。
プレイすればするほど上達するのが快感で、勉強そっちのけでのめり込んでいきましたね。
その結果、高校の単位が足りず、退学処分に。
やっちまったと思いました。
両親にも泣かれ、本当に申しわけないと思いましたね。
18歳になって池袋の雀荘で働き始め、この頃から、プロ雀士になりたいと思っていました。
プロになれば周りに自分を認めてもらえると思っていたからです。
しかし、プロ雀士になるためのシステムに「あれっ?」と疑問を感じるようになりました。
当時は麻雀の知識などを身につけ業界団体の試験に合格すれば、プロ雀士の資格がもらえる仕組みだったんです。
雀荘の常連さんの中にプロもいたのですが、実力的には当時の僕と変わらないレベルの印象でした。
実力を認めてもらうためにプロになりたいと思っていただけに、この仕組みでプロになっても意味がないと感じました。
僕はプロ雀士になるのはやめて、雀荘の店員として麻雀を極めることに。
麻雀を極めるには、自分の苦手を克服しなければと、池袋の雀荘で2年ほど働いた後、いろいろな雀荘を転々としました。
好きなことをずっとやっていくなら、その分野で分からないことがあってはいけないと思っていましたね。
多くのお客さんと麻雀を打つことで、あらゆる角度から麻雀を研究していきました。
ゲームも趣味でずっと続けていました。
勤務していた雀荘にゲームに没頭している同僚が2人いて、彼らと一緒にゲームセンターで遊んでいたんです。
同僚の1人に「格闘ゲーム界の神」と呼ばれる「ウメハラさん」という人がいました。
ある日、彼らと一緒にゲームセンターへ行き、ウメハラさんのプレイを見たとき、世の中にこんなに格闘ゲームがうまい人がいるのかと衝撃を受けました。
自分の技術にある程度自信を持っていましたが、僕とは比べものにならないほど上手だったのです。
ウメハラさんたちとゲームをするようになって、さらに格闘ゲームにのめり込み、徐々に腕を上げていきました。
雀荘で働き、仕事終わりにゲームセンターで格闘ゲームに没頭する日々が続きました。
多くの格闘ゲーム大会に出場し、上位の成績を残すほどの腕を身につけていました。
優勝したいという欲はそこまでなく、単に自分の腕試し的なノリで大会に参加していましたね。
ある日、夢中になっていた格闘ゲームの大会が開かれることになりました。
大会はチームで行い、僕はウメハラさんと組むことに。
ウメハラさんと一緒なら目標は優勝しかないと思い、これまで以上に練習を重ねました。
しかし、結果は1回戦負け。
今まで1回戦で負けたことがなく、本当にショックでしたね。
一気にゲームに対する熱がなくなり、燃え尽き症候群のようになってしまいました。