1本当に望むキャリアが見つからず転職を繰り返す
最初に就職したのは大手人材派遣会社でした。
働くうちに仕事の型が見えるようになり、自分がやる意味が見出せなくなり転職を決意。
もっと楽しい仕事があるのではと思ったんですよね。
派遣会社で多くのワーカーをサポートする中で、出産や育児などの多くの制約がある中頑張って働く女性達がたくさんいることを知っていたので、女性がもっと自由に働ける世の中にしたいと思っていました。
縁あって、ベビーシッターのマッチングアプリをつくるスタートアップ企業に入社することに。
前職とは違う、事業をゼロから作り上げていく仕事は楽しく、1日20時間ぐらい働いていましたね。
転職して半年ほど経った頃、妊娠していることがわかりました。
出産直前まで仕事一筋で働きましたが、子どもとの時間も大事にするためバランスの取れる働き方をしたいと思い、時間と場所を柔軟に選べる会社に転職しました。
ただ、入ってみると、仕事内容が全然面白くなかったんです。
自分の強みを発揮できず、かといって子どもがいるので、スキル不足を時間で補うこともできませんでした。
迷いましたが、今の仕事は、本当にやりたいことではないなと感じ、退職を決意しました。
退職後、フリーランスとして活動を開始。
お付き合いのあった人たちから仕事をいただきながら、一番自分のやりたいことに近いと感じた、自分らしいキャリアを創りたい女性限定のコミュニティづくりをはじめました。

コミュニティ活動中の佐々木さん
会社員からフリーランスになると考え方が変わりました。
これまでは、いわゆる世間的に良い会社に入りたい、会社の中で一番になりたい、と社会や他人からの評価が軸で仕事をしていました。
フリーランスになってからは自分が何をしたいのか、どうありたいのかを軸に考えるようになりました。
半年ほど経ったとき、運営するコミュニティのワークショップの開催日に気分が乗らない自分に気がつきました。
自分が会社を辞めてまでやりたかったことはこれなのだろうか、と不安になったんです。
たまたま人材業界で歩んできたから始めたことで、本当に自分のやりたいことではなかったのではないか?
それなら、自分の本当にやりたいことって何だろう?
自分のキャリアに悩むようになりました。
子どもがいたことも悩みを加速させました。
子どもがいない人たちに比べて自分のやりたいことに使える時間が圧倒的に少なくなってしまうことから、言い方は悪いですが「ハンデ」を抱えている気持ちになりました。
そんな風に大好きな子どものことを思ってしまうのもすごく嫌でした。